NATOとEUに反対する大規模な抗議デモがパリの街を襲う

デモは、デモ参加者が経済的な「混乱」と「エネルギーと健康の制限」と呼ぶものによって引き起こされた。

 

  

 

ファイル写真: 2022年9月3日、フランス・パリで「Resistance」の横断幕を掲げて行進するデモ隊。© AFP / Findlay Kember

 

【RT】2022年10月9日

https://www.rt.com/news/564360-paris-protest-nato-eu-france/

 

大勢の抗議者たちが10月8日(土曜日)、パリの中心部を行進し、フランスがNATOEUに対する姿勢を根本的に変えるよう要求した。

 

デモ行進は、マリーヌ・ルペンの国民集会の元副代表フロリアン・フィリポが率いる右派政党Les Patriotes(愛国者たち)が主催したものだ。

 

2014年から2019年にかけて欧州議会議員も務めたフィリポ氏によれば、「抵抗の国民集会」と名付けられたこの集会には「何千、何万人」の人々が集まったという。

 

デモ参加者は「抵抗」と書かれた大きな横断幕と、フランスのEU離脱要求にちなんだ「Frexit」と書かれた小さなプラカードを持っていた。

また、多くのデモ参加者は国旗を振っていた。


フィリポがソーシャルメディアで公開した動画によると、群衆はこう唱えていた。

NATOから抜け出そう!」と。

 

また、彼らは国会議事堂の近くを行進しながら、エマニュエル・マクロン仏大統領の退陣を要求したと、映像は伝えている。


デモ参加者は、NATOの「温情主義」や、ウクライナ紛争をめぐりEUがロシアに課した制裁と関連した、経済の「混乱」「エネルギーと健康の制限」を非難している。


フランス当局はこの集会についてコメントしておらず、デモ参加者の数についての公式な数字も出していない。

 

フランスのメディアもほとんど無視している。

 

Les Patriotesのウェブサイトによると、同様の集会は9月3日と17日にも開催された。

 

今回の騒動は、EUの制裁政策が大きな原因となっているエネルギー不足への対処にフランスがますます苦慮している中で起きた。

 

先月、フランスのエネルギー規制機関CREのトップは、この冬、厳しい寒さが続けば、一般家庭が停電に直面する可能性があると警告した。


ルペンもまた、国民は厳しい冬に備えるべきだと警告した。

右派の政治家はBFMTVに対し、ロシアへの制裁は機能しておらず、むしろフランス国民に害を及ぼしていると述べた。