マクロン大統領とメローニ氏、ローマで移民について語る

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【Insider Paper】時事通信2023年9月26日 12時09分

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イタリアのジョルジア・メローニ首相は9月26日(火曜)、移民をめぐる両国の緊張を背景に、ローマでフランスのエマニュエル・マクロン大統領と会談した。

 

 

フランスの指導者は、9月22日(金曜日)に98歳で亡くなったジョルジョ・ナポリターノ前大統領の国葬に出席するためにイタリアの首都を訪れていた。

 

式典後、マクロンとメローニは「長く友好的な会談」を行ったとイタリア首相府は声明で発表した。

 

両者は、今後開催される欧州会議を前に、「移民現象の管理と欧州経済の優先事項に特に注意を払った」という。

 

前回6月にパリで会談したマクロン大統領とメローニ首相は、9月22日(金曜日)にマルタで開催されるEU南部諸国首脳会議「メド9」に出席する予定であり、来週にはスペインのグラナダで非公式な欧州理事会が開かれる。

 

マクロン大統領の事務所は、両首脳が経済問題だけでなく、「移民問題に対する欧州的な解決策を見出す必要性」についても話し合ったことを確認した。

 

今月初め、イタリアのランペドゥーザ島への移民上陸が急増したことで、誰が亡命希望者の責任を取るのかをめぐってEU全域で激しい議論が再燃した。

 

フランスでは特に激しい議論が交わされており、同国では二院制の議会で政党が新移民を管理する法律の草案をめぐって揉めている。

 

ジェラルド・ダルマナン内相は、わずか3日間で8,500人がランペドゥーザ島に上陸した後、フランスはランペドゥーザ島からの移民を歓迎しないと宣言した。

 

また、昨年11月には、メローニ首相が新たに選出した強硬右派政権が移民救助船のイタリアへの停泊を拒否するという外交的ないざこざもあった。

 

パリは最終的にオーシャン・バイキング船のフランス港への入港を許可したが、ローマの「容認できない」行動を非難し、イタリアから3500人の移民を受け入れる計画を中断した。

 

ここ数日、パリもローマも緊張を和らげようとしている。

 

「我々はイタリア人を放っておくことはできない」とマクロンは9月24日(日曜日)のテレビインタビューで語った。

 

イタリアのアントニオ・タヤーニ外相は9月25日(月曜日)の夜、フランス側と会談するためにパリを訪れた。

 

 

タヤーニ外相は、移民問題は「欧州レベルで対処すべき問題だ」と述べ、国連に介入するよう求めた。

 

メローニはドイツとも移民問題で衝突しており、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領もナポリターノの葬儀に参列している。

 

彼女は週末にオラフ・ショルツ首相に手紙を送り、ベルリンが海やイタリアの陸上で移民を助けるチャリティー・プロジェクトに資金援助していることに苦言を呈した。

 

ローマは、北アフリカからの移民を助長しているとして、地中海中央部(移民にとって世界で最も危険な海域)で救助活動を行うNGOの船を非難している。

 

内務省によれば、移民の大半はイタリアの沿岸警備隊に救助される一方、出航は天候と強く結びついており、いわゆる「プルファクター」としては機能していないというデータもある。