2023年9月25日月曜日、ハンガリー・ブダペストで秋の国会初日に演説を行うハンガリーのオルバン首相。(Zoltan Mathe/MTI via AP)
2023年9月26日【REMIX NEWS】ジョン・コディ著
ハンガリーのオルバン首相が昨日国会で行った演説を受け、ウクライナの有力紙プラウダは、オルバン首相がウクライナを「再び」脅したと主張している。
ウクライナは、オルバン首相が、ウクライナがウクライナ西部に住む少数民族ハンガリー人の権利を守ることに同意するまで、ハンガリーはいかなる国際フォーラムでもウクライナを支援しないと述べたことを問題視している。
演説の中でオルバンはこう述べた。
「今年度の初めに、トランスカルパティア州ムカチェヴォにあるハンガリー高校のウクライナ人新政権が、学校行事でハンガリー国歌の斉唱とハンガリー国旗の着用を禁止したことにも触れておく。ウクライナ人は何年もハンガリー人学校に嫌がらせをしてきた。彼らはハンガリーの学校をウクライナの学校にしたいのです」
オルバンは、自国政府が国際的な場も含め、トランスカルパチア地方のハンガリー人の権利のために戦っていると指摘した。
その一方でオルバンは、この問題が改善されるまで、ハンガリーがウクライナを支援する動機はほとんどないと述べた。
「ウクライナがトランスカルパティア地方のハンガリー人の権利を保証した以前の法律を復活させるまでは、国際的な場ではいかなる問題でもウクライナを支援するつもりはない」とオルバン氏は述べた。
これに対してプラウダ紙は、「オルバンがウクライナを再び脅したのは、ハンガリー少数民族の権利のためだ」と記事にした。
また、海外メディアの多くは、オルバンの演説のさまざまな要素を問題視した。
この演説では、大量の移民、スウェーデンのNATO加盟申請、ハンガリーが国民のエネルギー料金の支払いを助けるために続けている補助金などの問題をめぐるブリュッセルとのさまざまな争いも取り上げられた。
オルバンは演説の中で、「スウェーデンのNATO加盟を批准せざるを得ないような緊急事態があるのだろうか。そのような状況は考えられない"
スウェーデンのNATO加盟は、ハンガリーとトルコが批准するまで保留され、トルコは批准する意向を示しているが、ハンガリーは、スウェーデン政府が中道右派の連立政権の下でも反ハンガリーの立場を続けていることを考えると、この問題を急ぐ理由はほとんどないとしている。