ハンガリー、世界秩序の転換を警告

ハンガリー首相は、ウクライナへの軍事援助とロシアへの制裁に依存する西側諸国は失敗していると述べた。

 

ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相。© AFP / Attila KISBENEDEK

 

【RT】2022年7月23日

https://www.rt.com/news/559516-hungary-orban-world-order/

 

 

ロシアとウクライナの紛争は、西側諸国の支配を終わらせ、世界のパワーバランスを変化させる可能性があると、ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は述べた。

 

 

ロシアは2月下旬に隣国に対して軍事作戦を開始した。

 

 

オルバン氏は、モスクワに制裁を加え、キエフに重火器を供給するという決定が、事実上、EUNATO加盟国を紛争の参加者に変えてしまったが、結局、何の成果ももたらさなかったと主張した。

 

 

「それどころか、今日、我々は四輪がパンクした車の中に座っている」と、オルバン氏は土曜日のルーマニアの都市バイレ・トゥスナドでの演説で述べた。

 

 

「世界は我々と一緒にいないだけでなく、明らかに我々と一緒にいない」と付け加えた首相は、ウクライナの戦場で優位に立つことを考える代わりに、西側は今、交渉を通じて平和を達成することに集中すべきだと主張した。

 

 

オルバン首相はまた、この紛争によって欧米の優位は簡単に失われ、「多極化する世界秩序が生まれる」と警告した。

 

 

「欧米諸国が新たな戦略を立てるよう説得しなければならない」と首相は述べた。

 

 

彼はその後、紛争は 「アメリカとロシアが合意に達したときに終了する」と付け加えた。

 


ハンガリーウクライナに武器を送ることを拒否しており、オルバンは今月、EUは思慮の足りない制裁で「自分の肺を撃った」と述べた。

 

 

また、ハンガリー政府関係者は、モスクワからのガス供給を段階的に停止させるために、ブリュッセルがガスの配給を行うという提案を批判した。

 

 

ハンガリーのペーテル・シヤルト外相は、7月21日(木曜日)にモスクワを訪れ、冬の間に十分な蓄えを確保するため、ガスの追加購入について交渉した。

 

 

シジャルト外相は記者団に対し、「現在、これだけの天然ガスを追加で購入することは、ロシアの供給源なしには不可能である」と述べた。