トランプ氏、米国の対ウクライナ援助を非難

EUキエフにワシントンの「ごく一部」しか与えていないと元大統領が発言

 

タンパで開催されたTurning Point USA Student Action Summitで演説するドナルド・トランプ元大統領。© AP / Phelan M. Ebenhack

 

 

【RT】2022年7月25日

https://www.rt.com/news/559541-trump-us-eu-ukraine/

 


ロシアと対立するウクライナに資金や武器を渡すには、米国は自国の問題を抱えすぎていると、ドナルド・トランプ米大統領が述べた。

 

 

キエフにもっと支援を提供すべきなのは、状況の影響をはるかに受けているヨーロッパだと、彼は主張した。

 

 

7月23日(土曜日)にフロリダ州タンパで開催されたStudent Action Summitで、トランプ氏は大統領在任中にEUNATO加盟国に防衛費をGDPの2%まで引き上げるよう働きかけたことを振り返った。

 

 

当時、米国は「ヨーロッパに利用された」。そして今、ウクライナをめぐって同じことが再び起きている、と彼は言った。

 

 

「我々はこれまでウクライナに600億ドル以上の資金を提供してきた。明らかに我々よりはるかに大きな影響を受けているヨーロッパ諸国は、そのごく一部しか援助していない」と元大統領は指摘した。

 

 

もし彼がまだ大統領であったなら、「あそこ(ヨーロッパ)に行って、『いいか、我々と同じかそれ以上の金を出すんだ』と言うことができただろう。そして、彼らは喜んでそれを実行しただろう」とトランプ氏は主張した。

 


「しかし、我々は金を出すだけだ。そして、35兆ドルの借金を抱えている。我々はこれらすべての問題を抱えている」と述べ、米国の記録的なインフレやエネルギー危機などの問題に言及した。

 

 

また、トランプ氏は、米国が大規模なレベルの支援を行っても、ウクライナの現場の状況が変わるかどうかは疑問視している。

 

 

この危機について、「今、解決するのはもっと大変だ」と述べた。「ロシアは35倍の火力を持っている。

 

 

そして、我々が送り込んだ兵器を抹殺しようと狙っている。多くの悪いことが起きている」とも述べた。

 

 

元大統領の任期中、米国はロシア、中国、北朝鮮と「何の問題も」なく、ウクライナについては「誰も話題にすらしなかった」と元大統領は主張した。

 

 

しかし、ジョー・バイデン政権下のわずか2年間で、米国は「これまでで最も強い国から...おそらく最も弱い国になった。

 

 

特に、世界中からの評価や尊敬を含めれば。我々はもはや誰からも尊敬されていないのだ」とトランプは言った。