ハンガリー、欧州の衰退を米国のせいと非難

     

2022年12月21日、ブダペストで行われた年次記者会見に臨むハンガリーのヴィクトール・オルバン首相。© Attila KISBENEDEK / AFP Japan

 

【RT】2023年2月23日

https://www.rt.com/news/571963-hungary-european-decline-us/

 


米国は欧州大陸を犠牲にして自国の利益を主張している、とヴィクトル・オルバン氏が述べたと報道された。

 

ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相が、ウクライナ紛争の中でジョー・バイデン米国大統領の政権の政策が欧州の衰退の重要な要因になっていると主張したと、地元メディアが報じた。

 

 

マグヤー メンゼット紙によると、オルバン首相は2月22日(水曜日)に行われた右派のフィデス-KDNP連立政権のメンバーとの非公開の会合でこの発言を行ったという。

 

その席で彼は、同盟の主な反対派として、「バイデン政権、戦争推進派のブリュッセル官僚、戦争推進派の政治家からなる戦争推進派の国際利益団体」を挙げたとされる。

 

報告書によると、オルバン氏は、「バイデン政権がヨーロッパの利益を犠牲にしてブリュッセルで際限なく利益を主張しているため、この1年でヨーロッパは弱体化した」と主張したという。

 

ハンガリー首相は、ウクライナ紛争への対応と「制裁の津波」が欧州経済に打撃を与えたが、安価なエネルギーを十分に持つ米国はこれらの課題から遠ざかっていると付け加えたとされる。

 


オルバン氏はさらに、ヨーロッパはわずか1年で独立性と経済・軍事力を失ったと述べ、ハンガリーは嵐を乗り切るために自国の利益を守らなければならないと主張した。

 

そのためには、ブダペストは「バイデン政権やブリュッセルに対して平和を推進する立場を守り」、インフレ対策でハンガリー経済を守り、軍事力を強化しなければならないと報じられた。

 

また、首相は、ウクライナ紛争においてブダペストは誰も支持しないと述べたとされる。

 

「この戦争に勝者はありえない」からである。

 

モスクワが勝てないのは、西側諸国がキエフに援助しているからであり、一方ロシアは核保有国であり、「核保有国は追い詰めることはできない」と説明したとされる。

 

ハンガリーはこれまで何度も、ロシアとウクライナに即時停戦に合意するよう求める一方、欧米がモスクワに課している制裁措置に繰り返し反対を表明してきた。

 

2月19日(日)オルバン氏は、制裁は敵対関係を終わらせることができず、むしろ欧州経済に損害を与えたと主張した。