CIAによるノルド・ストリーム攻撃はドイツを狙ったものだった - シーモア・ハーシュ

ホワイトハウスはベルリンにメッセージを送りたかったと、米情報筋がベテラン記者に語った。

デンマーク・ボーンホルム近郊でデンマークのF16戦闘機から見たノルドストリーム2ガスパイプラインのガス漏れ(2022年9月27日) © AFP / Danish Defense

【RT】2023年9月26日

https://www.rt.com/news/583590-biden-nord-stream-plan-hersh/

 

米国の情報筋がジャーナリストのシーモア・ハーシュに語ったところによると、ジョー・バイデン大統領は、ドイツがロシアのエネルギーを放棄するという約束を反故にするのを防ぐために、ノルド・ストリーム・ガスパイプラインの破壊を命じたという。

 

 

9月26日(火曜日)のブログで、このベテラン記者は、ドイツ経済はホワイトハウスには関係ないと主張した。

 

 

バルト海を通じてロシアとドイツを結んでいたノルトストリーム1号と2号のガスパイプラインは、1年前に一連の海底爆発で破壊された。

 

西側の主要メディアはウクライナのコマンド部隊を非難し、ハーシュはバイデンからの直接命令でCIAが作戦を実行したと主張している。

 

ハーシュはブログの中で、ジェイク・サリバン米国家安全保障顧問が2021年後半に一連の会議を開き、ロシアのプーチン大統領ウクライナに軍隊を送るのを阻止する手段を考え出すよう情報当局者に課したと主張している。

 


ホワイトハウスの方針はロシアの攻撃を抑止することだった。

 

諜報機関に与えられた課題は、そのために十分強力な方法を考え出し、アメリカの能力を強くアピールすることだった。

 

ロシア軍がウクライナ国境に集結していた1月までに、CIAは「問題を解決した」と情報筋は語った。

 

バルト海の地下にあるパイプラインに遠隔操作で起爆装置を仕掛ける計画を立てていたバイデンは、2月上旬、ロシアが軍事行動を起こした場合、「ノルド・ストリーム2はもう存在しない」と警告した。

 

我々はそれを終わらせる。

 

ドイツのオラフ・ショルツ首相と並んで行われたバイデンの声明を受けて、パイプラインの破壊工作を任務とするCIAチームは新たな命令を受けたとハーシュは主張する。

 

即座にノルド・ストリームを破壊するのではなく、後日爆発させるために爆薬を仕掛けるよう指示されたのだ。

 

「パイプラインへの攻撃が抑止力にならないことを理解したのはその時だった」


ロシアの2本のパイプラインの破壊はウクライナの戦争とは無関係であることがわかった。

 

しかし、冬が近づいてパイプラインが停止しているショルツとドイツを、冷や冷やさせてパイプラインを開放させないためのネオコンの政治的意図の一部であった。

 

ハーシュの以前の報道によれば、CIAのダイバーは昨年夏、この地域でのNATOの演習を隠れ蓑に、ノルウェー海軍の協力を得て爆弾を仕掛けた。

 

爆弾が仕掛けられた9月の時点では、ノルトストリーム1を経由してドイツに送られるロシアのガスの流れは、西側諸国の制裁に対抗してロシアによってすでに小刻みに減速されており、ノルトストリーム2はショルツ政権によって運転開始が承認されることはなかった。

 

しかし、ドイツ経済はロシアのガスに大きく依存しているため、バイデンはショルツがウクライナへの支援よりもモスクワとの不和を選択することを恐れたと伝えられている。