マクロンのウクライナ構想は第三次世界大戦を引き起こしかねない - NATO加盟国

ハンガリーのピーター・シジャルト外相。© AFP / アッティラ・キスベネデク

【RT】2024年5月3日

https://www.rt.com/news/596980-nato-macron-ukraine-war/

NATO軍をウクライナに派遣すれば、全面核戦争が勃発しかねないと、ハンガリーのペーター・シジャルト外相が警告した。


ハンガリーのペーテル・シジャルト外相は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がウクライナに軍隊を派遣する選択肢について述べた最新の発言を非難し、そのような動きは最終的に全面核戦争を引き起こす可能性があると警告した。

 

5月2日(木曜日)にフランスの放送局LCIのインタビューに応じたシジャルトは、マクロン大統領がキエフを支援するために自国の軍隊を派遣するという新たな脅しをかけたことについてどう思うか尋ねられた。

 

外交官はこの考えを強く非難し、フランスの指導者の発言自体が状況をエスカレートさせる一因になっていると述べた。

 

NATO加盟国が地上軍を投入すれば、NATOとロシアが直接対決することになり、第三次世界大戦になる」とシジャルト氏は放送局に語った。

 

マクロン大統領は、5月2日(木曜日)に発表された『エコノミスト』誌のインタビューで好戦的な発言をし、ウクライナフランス軍を派遣する見通しについて以前の発言を倍加させた。

 

マクロン大統領は、今年初めの発言は「戦略的な警鐘」だったと語った。ロシア軍が前線を突破し、キエフから支援の要請があった場合」、パリは軍隊を派遣する可能性があると示唆した。

 

ハンガリーのトップ外交官はまた、フランスの核兵器が「信頼できる欧州防衛」の一部になるというマクロンの考えを批判した。

 

「平時であれば話は別だが、戦時においては、このような発言は誤解を招き、深刻な結果を招きかねない」とシジャルトは述べ、事態が世界規模の核戦争にエスカレートすれば、「誰にとっても終わりとなる」と警告した。

 

また、同大臣はこの日未明、ハンガリーの放送局M1のインタビューに応じ、NATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長が提案した、ウクライナを支えるための1000億ユーロ(約1070億円)の5カ年計画を否定し、「狂気の沙汰だ」と述べた。

 

「今後数週間の交渉で、我々はハンガリーがこの狂気から逃れる権利、1000億ユーロを集めてヨーロッパから吸い上げる権利のために戦う」とシジャルトは述べた。

 

ハンガリーは、米国主導のNATOEUウクライナ紛争への関与の拡大に一貫して反対しており、武器の供与やウクライナ軍の訓練など、キエフを軍事的に支援することを拒否している。