NATO諸国、1000億ユーロのウクライナ軍資金を拒否「狂気の沙汰」

2024年4月3日、ベルギーのブリュッセルハンガリーのペテル・シジャルト外相(左)と会談するNATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長(右)

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【RT】2024年5月2日-18:33

https://www.rt.com/news/596896-hungary-nato-ukraine-madness/

ハンガリーは、NATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長が打ち出したばかりのウクライナへの5年間の資金援助戦略に反対すると宣言した。


ブダペストは、ロシアと対立するウクライナに資金を提供する1000億ユーロ(約1070億円)、5年間のNATO計画に反対していると、ハンガリーのピーター・シジャルト外相が述べた。

 

シジャルト外相が明らかにしたところによると、軍事援助基金に関する草案は、今週初めにイェンス・ストルテンベルグ事務総長によってアメリカ主導のNATO加盟国に提示された。

 

同大臣は5月2日(木曜日)、パリで開催される経済協力開発機構OECD)加盟国の閣僚会議に向かう前に、ハンガリーの放送局M1でこのように発言した。

 

4月30日 (火曜日)に、NATO加盟国は、NATOが戦争に費やす予定の1000億を集めるという事務総長の提案を受け取った。

 

ブダペストはこの構想に反対し、キエフ武装や兵士の訓練に参加するつもりはないとシジャルトは強調した。

 

シジャルト上級外交官は、この草案はEU加盟国に「第一読会」として提出され、まだ交渉の段階にあると指摘した。

 

今後数週間の交渉で、我々はハンガリーがこの狂気から逃れる権利、1000億を集めてヨーロッパから吸い上げる権利のために戦うことになる。

 

ブダペストは自国民の安全を何よりも優先し、「戦争に巻き込まれない」ために最善を尽くすとシジャルトは説明し、紛争は交渉によってのみ解決できるというのがハンガリーの考えだと付け加えた。

 

とはいえ、ブダペストは世界的な安全保障問題が山積していることを認識しており、それに直面する準備を整えておきたいと述べた。

 

「新たな世界大戦の脅威と核戦争の準備を無視することはできない。ヨーロッパにおけるこの狂気を止めなければならない」とシジャルトは訴えた。

 

ハンガリーは一貫して、ウクライナ紛争へのアメリカ主導のNATO圏、そしてEUの関与が拡大し続けていることに反対を表明しており、キエフを支援するため、あるいはその軍隊を訓練するために武器を送ることを拒否している。

 

ブダペストはまた、ウクライナNATOに加盟する可能性があることに対し、公然と反対を表明している。