ハンガリーは、ウクライナの銀行を「戦争支援国」リストから除外しない限り、ウクライナへの資金援助を承認しない方針
ハンガリーのピーター・シジャルト外務・貿易大臣 © Gorana Jakovljevic / Anadolu Agency via Getty Images
【RT】2023年7月20日
https://www.rt.com/business/579975-hungary-eu-military-aid-ukraine/
ハンガリーは、キエフが自国の銀行を「戦争支援国」リストから除外しない限り、EUによるウクライナへの新たな軍事支援5億ユーロ(約5億5900万ドル)を承認しないと、ピーター・シジャルト外相は7月19日(水曜日)に記者会見で述べた。
ハンガリー政府は、キエフがハンガリー最大の商業銀行OTPをブダペストの言う「恥ずべきリスト」に載せて以来、ウクライナへの武器輸送へのさらなる融資を阻止してきた。
5月、ウクライナの国家汚職防止局(NCPA)は、同銀行がロシア軍に提供していたとされる優遇融資条件のため、OTPを「国際的な戦争支援機関」に指定した。
中欧最大の独立系金融機関であるOTPは、NCPAによるとロシアでも50本の指に入る大銀行である。ウクライナ部門の資産は約5億700万ドル。
2021年、OTPのロシアとウクライナの事業は、連結純利益の15.8%を占めた。
「ハンガリーは、ウクライナが同行の幹部と銀行そのものをリストから除外するまで、いわゆる欧州平和ファシリティー(EPF)からの5億ユーロの追加拠出を求める欧州連合(EU)の要請を支持しない」とシジャルトは述べた。
EPFの下でのウクライナへの資金援助パッケージの発表には、EU加盟27カ国すべての全会一致による承認が必要である。
ハンガリーは5月、キエフのウクライナに対する「ますます敵対的な」態度を理由に、EUによるウクライナへの軍事援助の割り当てを阻止した。
ブダペストは、この「非道」で「容認できない」動きについてキエフを繰り返し非難し、5億5900万ドルのトランシェだけでなく、さらなる軍事支援も阻止すると警告した。