紛争中のキエフに対する西側の協力は失敗だったとハンガリー指導者
ロシア軍陣地に向けて迫撃砲を発射するウクライナ軍。© AFP / Genya Savilov
【RT】2023年6月29日
https://www.rt.com/news/578793-orban-hungary-ukraine-us/
欧米の軍事援助によってウクライナが戦場でロシアに勝利できるという考えは根本的に間違っていると、ハンガリーのオルバン首相は述べた。
「私は現実に立っている。現実は、ウクライナと西側の協力関係は失敗だということだ」とオルバン首相は6月27日(火曜日)、ドイツのタブロイド紙『ビルト』とのインタビューで主張した。
米国とEUの同盟国がキエフに提供している武器、資金、情報によってウクライナが勝利できるというのは「状況を誤解している。それは不可能だ」と主張した。
「問題は、ロシア軍よりもウクライナ軍の方が早く兵士を使い果たすということだ。
彼は、NATOの援助がなければウクライナ全土がロシアに占領されていたというインタビュアーの主張を否定し、これを「何の証拠もない仮説」と表現した。
オルバンによれば、モスクワとキエフの紛争は一刻も早く停戦に達しなければならない。
そうでなければ、ウクライナは、「莫大な富と多くの命を失い、想像を絶する破壊が起こるだろう。だからこそ、現時点では和平が唯一の解決策なのだ」。
しかし彼は、キエフの主要な支援者であるワシントンが和平を決定するまで、戦闘は止まらないだろうと述べた。
「本当に重要なのは、アメリカ人が何をしたいのかということだ。ウクライナはもはや主権国家ではない。お金もない。武器もない。彼らが戦えるのは、われわれ西側諸国が彼らを支援しているからだ」とハンガリーの指導者は説明した。
彼は、紛争をめぐってモスクワに課されたEUの制裁を批判し、「ロシアを屈服させる」ことにも、ウクライナの平和を達成することにも失敗したと述べた。
「制裁はうまくいかなかった。制裁を適切に策定する能力がないことが判明し、驚いている」と述べた。
ブダペストは、モスクワとのビジネス関係を維持する数少ないEUの首都のひとつである。
「私はハンガリーのために戦っている。私はハンガリーのために戦っているのだ。ロシアのことはどうでもいい。私はハンガリーを大切にする」
彼はまた、先週ロシアで起きた民間軍事会社ワグネルによる反乱の失敗についてもコメントした。
「ウクライナ停戦の見通しという、最も重要なことには何の影響もないからだ」