ドイツは「貧しくなっている」-財務相

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【RT】2024年2月6日

https://www.rt.com/business/591931-lack-growth-germany-poorer-linder/
クリスチャン・リンドナー財務相は、ドイツはもはや競争力を失い、経済的に遅れをとっていると語る。

 

クリスチャン・リンドナー財務相は2月5日(月曜日)、フランクフルトで開催されたブルームバーグのイベントに出席し、ドイツが経済成長を生み出せないことが国を貧しくしていると述べた。

 

自由民主党の党首でもあるリンドナー財務相によれば、EUの経済大国であるドイツにとって、景気拡大がほとんど、あるいはまったくない状態が長く続くことは、必然的な結果だという。

 

「我々はもはや競争力を失っている。成長がないので貧しくなっている。我々は遅れをとっているのだ」

 

経済協力開発機構OECD)が今年のドイツの成長率見通しを0.3%と半減させ、G20の2.9%を大きく下回り、ユーロ圏の0.6%をも下回るという暗い見通しを発表した直後の発言である。

 

一方、今週末に発表される鉱工業生産は、世界金融危機の余波でドイツ産業が大きな打撃を受けた2008年以来最低の水準になると予想されている。

 

「政府がこの分析から何の結論も引き出さないというのは、私には考えられない」とリンダー氏は語った。

 

社会保障の現状維持」、「環境プロジェクト」、「対外安全保障への支出増加の必要性」など、ドイツの社会的義務はすべて、「経済的繁栄によってのみ実現できるものであり、そうでなければ実現できない」ことは明らかだと強調した。

 

ディスタティスが1月に発表した公式速報データによると、昨年の物価調整後GDPは0.3%減少した。

 

一方、工業生産高(建設業を除く)は2%減少し、その主な原因はエネルギー供給部門の大幅な生産減であった。