イギリス人はフランス人よりもはるかに貧しくなっている - 調査結果

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【RT】2023年12月5日

https://www.rt.com/business/588486-uk-households-poorer-european-peers/

スタグフレーションと弱い経済成長により、生活水準の格差は8,300ポンド(10,000ドル以上)に達したと報告されている。

 

12月4日(月曜日)に発表された最新の調査結果によると、10年以上にわたる経済停滞により、イギリスの世帯はフランスやドイツなどの国々よりも25%貧しくなっているという。

 

レゾリューション財団とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの経済パフォーマンス・センターによる調査によると、イギリスの生活水準は2020年のピーク時より3%低く、下がり続けている。

 

「英国がオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オランダの同国と比較して平均所得と不平等の格差を縮めた場合、一般的な世帯は25%、つまり8,300ポンド(約10,500ドル)豊かになり、最貧困世帯では37%の所得増となる」と報告書は述べている。

 

研究者たちは、英国の都市間の貧富の格差を是正し、サービス輸出を促進し、公共投資を促進することによって、生産性を向上させるための断固とした行動をとるよう求めている。

 

『エコノミー2030調査』と題された調査報告書によると、「英国は現在、他の先進国の半分の生産性成長率で、15年間相対的に衰退している」という。

 

『エコノミー 2030 インクワイリー』によると、イギリスは1990年代から2000年代初頭にかけて、フランス、ドイツ、アメリカといった生産性の高い国に追いつきつつあったが、2000年代半ばには遅れをとり、それ以来相対的なパフォーマンスは低下している。

 

この調査では、実質賃金の伸び悩みにより、英国の平均的な労働者は年間10,700ポンド(約13,570ドル)の収入減に見舞われており、平均賃金が持続的に上昇する経済圏で働いたことのない若年労働者は約900万人にのぼると算出された。

 

調査は、欧州諸国との生活水準の格差を埋めるため、政府が資本支出をGDPの3%まで引き上げ、海外からの借り入れではなく、国内貯蓄による資金調達を開始することを提案した。

 

「もし英国の企業投資が2008年以降のフランス、ドイツ、米国の平均と同じであれば、今日のGDPは4%近く上昇し、年間1,250ポンドほど賃金を押し上げるだろう」と報告書は結論づけた。