貧困にあえぐ英国の子どもたち100万人以上 - 調査結果

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【RT】2023年10月25日

https://www.rt.com/business/585703-uk-million-children-destitution/

 

低所得、生活費の上昇、高水準の負債により、2022年には数百万人の英国人が貧困状態に陥る、と慈善団体が発表した。

 

地元の社会変革団体であるジョセフ・ロウントリー財団(JRF)が発表した最近の調査によると、昨年、イギリスでは100万人以上の子どもを含む400万人近くが、最も極端な形態の貧困を経験したという。

 

この慈善団体によると、「困窮」を経験するイギリス人の数は2019年から2022年の間に61%急増し、380万人がこうしたレベルの貧困を経験するという。

 

「困窮」とは、衣服、暖房、住居、食料などの必需品が不足しているか、収入が低すぎてこれらの品目を購入する余裕がないために、食事、暖かさ、清潔さ、乾燥した状態を保つといった基本的な身体的ニーズを満たすことができない状態と定義されている。

 

家計収入は、住居費を差し引いた最低水準を下回り、単身成人の週95ポンド(115ドル)から、子供2人のいる夫婦の週205ポンド(249ドル)まで幅がある。貧困世帯の半数以上は、住居費控除後の収入が週85ポンド以下であった。

 

「貧困」状態にある子どもの数は2017年から約3倍に増え、186%の激増を記録している。

 

全国の大人は、1日に1食以上の食事をとることができないことが頻繁にあると報告し、子供が食べられるようにするために、しばしば食事をとらずに過ごすことを余儀なくされると述べた。

 

回答者の約3分の2(61%)が、過去1ヶ月に食料品をフードバンクや親戚に頼って、空腹になったことがあると答えた。

 

貧困にあえぐ成人の半数以上(51%)は、シャンプーや歯磨き粉などの洗面用具に加え、衛生用品や掃除用具も常備しておらず、フードバンクに頼ることが多いと回答した。

世論調査の対象となった成人のほとんどは、衣料品や履物を買う余裕がなく、子どもの制服やトレーナーなど、必要なものだけを新調していると答えた。