イングランド農村部でホームレス人口が急増 - 調査結果

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【RT】2024年1月4日

https://www.rt.com/business/589776-uk-rural-england-homeless-rise/

グランド全土で10万人あたり15人が路上生活をしていると推定される。 

 

イギリスの農村慈善団体CPREの最新レポートによると、不動産価格の上昇と生活費危機の中、イングランドの農村部でホームレスの数が5年間で40%急増したという。

 

調査によると、野外やテント、その場しのぎのシェルター、人が住むことを想定していない建物で生活する人々を意味する「ラフ・スリーピング」の人数は、英国で2018年に1万7,212人だったのが、2023年には2万4,143人に増加している。

 

イングランド全土では、10万人あたり15人がホームレスになっていると推定されるという。CPREは、ロンドン、リーズやノリッジを含むイングランドの多くの町や都市よりも、地方で問題が深刻であることを発見した。

 

同慈善団体によると、この危機は2022年に始まった景気後退に起因しており、エネルギーと食料の高騰により、英国のインフレ率は11.1%という数十年に一度の高水準を記録した。

 

その結果、住宅価格は記録的な高値となり、賃金は伸び悩み、公営住宅は膨大な待機者を出し、セカンドハウスやAirbnbなどの短期賃貸住宅は値上がりした。

 

CPREによれば、「深刻」と表現される手頃な価格の住宅の不足が、この国の生活費危機を悪化させたという。

 

報告書によると、平均住宅価格が約42万ポンド(約53万5000円)のイングランドの地方では、30万人が社会住宅を待っているという。

 

住宅慈善団体シェルターが発表した別の報告書によると、12月に英国で家を失った人の数は前年同月比で14%急増した。

 

英国(イングランドスコットランド北アイルランドウェールズ)には約400万戸の住宅が不足しており、住宅危機の解決には半世紀を要するだろうと、シンクタンクのセントレ・フォー・シティーズは今年初めに見積もっている。