© Getty Images / totalpics
【RT】2024年1月3日
https://www.rt.com/business/589714-german-economic-slowdown-energy-crisis/
EUの経済大国ドイツの成長は、エネルギー危機の影響で鈍化を続けている。
経済ビジネス研究センター(CEBR)の新しいレポートによると、ドイツ経済は今後数年間、減速を続けると予想されており、2027年には名目ドルベースで世界第4位の経済大国の座をインドに明け渡す予定だという。
同調査によれば、ドイツが5位に転落するのは、製造業の原動力をロシアのエネルギーに依存した結果だという。
「製造業の重要性は、ドイツが近年、供給サイドからの逆風にさらされていることを意味し、特に2022年の世界的なエネルギー価格の高騰が顕著である。エネルギー供給をロシアに依存しているドイツは、この問題を悪化させた」とCEBRは書いている。
報告書によると、エネルギー価格ショックにさらされていることが、EU最大の経済大国ドイツのインフレを助長している。
2023年の物価上昇率は6.3%と予想され、2022年に記録した8.7%から低下したが、それでも最近の平均をしっかりと上回っている。
インフレ率の上昇は消費意欲を減退させ、消費活動を抑制している。これは消費者向けサービスに大きな打撃を与えている。
2023年の国内総生産は0.4%縮小すると予想されている。
「2020年のパンデミックによる落ち込みを除けば、これは2009年以来ドイツで最も低い成長率である。
縮小のもうひとつの要因は、金利の引き締めである。CEBRは、ドイツ経済は2024年に0.7%の成長率に戻り、2025年にはさらに加速すると予測している。
さらに報告書は、世界のGDPは2038年までに2倍以上の219兆ドルになるとし、その原動力は「これまで発展途上だった経済が、より伝統的に豊かな国々に追いつき、追い越すことで継続的に拡大する」ことであるとしている。