ドイツのインフレが加速


© Getty Images / Westend61

 

【RT】2023年3月2日

https://www.rt.com/business/572282-inflation-germany-accelerates-report/

 

 

2月の消費者物価は前年比9.3%上昇、ベルリン統計局発表

 


ドイツ連邦統計局(Destatis)が3月1日(水曜日)に発表した2月のドイツのインフレ率は加速し、前年同月比9.3%、前月比1%の上昇となった。

 

他の欧州連合EU)諸国と比較するために調整された消費者物価の急上昇は、同局のエコノミストの予想を上回った。

 

報告書によると、特にエネルギーと食品価格の高騰が、EUのトップクラスの経済圏のインフレ率に大きな影響を与えたという。

 

予備データによると、2月の食品価格は前年同月比21.8%増と平均を上回る伸びを示した。

 

「救済措置にもかかわらず、2023年2月のエネルギー価格は2022年2月に比べて19.1%上昇した」とデスタシスは述べている。

 

 

「エネルギー価格が2022年春のように強く上昇する可能性は低いため、インフレ率は今後数ヶ月で低下するかもしれないが、これはインフレが終わったことを意味しない」と、コメルツ銀行の経済研究者ラルフ・ソルビーンはロイターに対し、このデータについてコメントした。

 

 

デスタシスのレポートは、フランスとスペインの統計局が先に発表した食品とエネルギー価格の高騰が、ユーロ圏の第2と第4の経済圏に打撃を与えたことを示すものに続いて発表された。

 

レポートによると、両国の消費者物価は2月に上昇傾向を取り戻した。

 

エコノミストは、20カ国からなるユーロ圏のインフレ率は今後数ヶ月間上昇し続け、欧州中央銀行によるさらなる利上げを促すだろうと述べている。

 

ECBはすでに、ユーロ圏の高騰するインフレを抑制するため、3月に50ベーシスポイント引き上げ、3%にすると約束している。

 

ブンデスバンクのヨアヒム・ナーゲル総裁は先に、インフレ率が高すぎるため、3月以降も大幅な利上げが必要になる可能性があると警告している。