世界の化石燃料需要、2024年に過去最高に

EIUの報告書によると、来年、世界のエネルギー消費量は1.8%増加すると予想されている。

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2023年10月26日木曜日 - 09:50 PM

https://www.zerohedge.com/energy/global-fossil-fuel-demand-set-hit-record-high-2024

著者:ツベタナ・パラスコワ via OilPrice.com、

 

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの新しいレポートによると、2024年の世界のエネルギー消費量は1.8%増加し、過去最高を更新する。

 

価格高騰と供給障害にもかかわらず、2024年には原油天然ガスの需要が増加するとしている。

 

再生可能エネルギーの需要も2024年には11%増加すると予想されている。

 

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが10月25日(水曜日)に発表した新しい報告書によると、世界のエネルギーと化石燃料の消費量は、戦争や価格高騰にもかかわらず、アジアの旺盛な需要に牽引され、2024年には過去最高を記録するという。

 

EIUの報告書によれば、来年、世界のエネルギー消費量は1.8%増加すると予想されている。 

 

「依然として高い価格と未解決のサプライチェーンの混乱にもかかわらず、化石燃料の需要は記録的なレベルに達するだろうが、再生可能エネルギーの需要は11%増加するだろう」と、報告書の著者は書いている。

 

報告書によれば、石油需要だけでも来年は1.7%の増加が見込まれている。

 

天然ガス需要は、アジアと中東が牽引して2.2%増となる一方、ヨーロッパはガスとエネルギーの節約に努めるため、需要の落ち込みが続くだろう。

 

報告書によれば、再生可能エネルギーの設備増強は、今年、過去最高の約400ギガワット(GW)に達し、2024年も増加し続ける。

 

OPECは10月初旬に発表した最新月報で、世界の石油需要は今年240万バレル/日増加し過去最高を更新し、中国経済が改善する中、来年はさらに220万バレル/日増加すると発表した。

 

経済の減速と需要破壊の懸念にもかかわらず、OPECは2023年と2024年の需要予測を据え置いた。OPECは、2023年の世界の石油需要は、非OECD地域での230万B/Dの需要増に牽引され、過去最高の平均1億210万B/Dに達すると指摘した。

 

国際エネルギー機関(IEA)は今年初め、世界の石炭需要も記録的な高水準が続くと述べた。

 

同機関は今週、世界の石油、天然ガス、石炭の需要は2030年までにピークに達するとの予測を繰り返し発表した。