OECD、「エネルギーショック」がユーロ圏に与える影響を予測

単一通貨圏の「顕著な弱さの期間」に警告を発す

 

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【RT】2022年11月24日

https://www.rt.com/business/566994-eurozone-economy-slowdown/

 

エネルギー価格の上昇は、世界経済、特にユーロ圏に大きな打撃を与えていると、経済協力開発機構OECD)が11月22日(火曜日)、警告を発した。

 

報告書によると、1970年代以来最悪のエネルギー危機は、世界的に急激な減速を引き起こし、特にユーロ圏が最も大きな打撃を受けるという。

 

OECDは、世界経済の成長率は今年の3.1%から2023年には2.2%に減速し、2024年には2.7%に加速すると予測している。

 

OECDのマティアス・コーマンは、ロイター通信から引用して、「我々は景気後退を予測しているわけではないが、顕著な弱さの期間を予測していることは確かだ」と述べた。

 

19カ国のユーロ圏経済は、今年3.3%成長し、2023年には0.5%に減速し、2024年には1.4%に回復すると予測された。

 

これは、OECDが9月に発表した見通しで、今年の成長率を3.1%、2023年を0.3%と見積もったときよりもわずかに良い数字である。

 

OECDは、産業主導の経済がロシアからのエネルギー輸入に大きく依存しているユーロ圏の大国ドイツは、来年0.3%の縮小を予測している。

 

ロシアのガスや石油への依存度がはるかに低いフランス経済は、来年は0.6%の成長が見込まれる。

 

イタリアの成長率は0.2%と予想されており、四半期ごとに何度か縮小する可能性がある。