米国、LNG輸出で世界トップに - ロイター

© Getty Images / Suphanat Khumsap

【RT】2024年1月3日

https://www.rt.com/business/590059-us-top-lng-exporter/

オーストラリアとカタールもトップ3入り

 

2023年の世界市場における液化天然ガスLNG)の世界最大の輸出国はアメリカになった、とロイター通信がタンカー追跡と政府データを引用して1月3日(水曜日)に報じた。


2位はオーストラリアで、2022年に1位だったカタールは生産量が1.9%減少し、3位に後退した。

 

同報告書によると、米国のLNG輸出量は先月、月間・年間ともに過去最高を記録。12月だけで860万トンを輸出し、2023年の総輸出量は8,890万トンと、2022年比で14.7%増加した。

 

米国政府のデータによると、欧州は先月も米国産LNG輸出の主要輸出先であり続け、543万トン、全体の60%以上を占めた。

 

11月は米国産LNG輸出の70%近くが欧州向けであった。EUは昨年、かつては主要供給国であったロシアからのパイプライン・ガスが減少したことを受け、LNG輸入を大幅に増やした。

 

これは、ウクライナ関連の対モスクワ制裁と、2022年にロシアのノルド・ストリーム・パイプラインが破壊工作を受け、操業不能となったことに起因する。

 

一方、先の報道によると、ブリュッセルがロシアのエネルギーを排除しようとしているにもかかわらず、EUはロシア産LNGの輸入を増やしている。

 

11月、EUへの輸出量は175万トンと歴史的な高水準を記録した。経済発展省のデータによると、2023年のロシア全体の燃料輸出量は約3,330万トンとなる。

 

アナリストらは、2022年6月の火災事故後、数ヶ月間生産が停止していたテキサス州のフリーポートLNGの再稼働と、この出荷増を関連付けている。

 

同施設がフル稼働に戻ったことで、全体の生産量が600万トン増加したと報告されている。ロイターの取材に応じた専門家によると、もうひとつの要因は他のLNGプラントの増産だ。

 

例えば、ベンチャー・グローバルLNGのカルカシュー・パス施設は、2023年に前年比300万トン増産した。