制裁の影響で生産量が減少していることを示すデータ
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【RT】2023年5月25日
https://www.rt.com/business/576882-russia-fertilizer-exports-record-sanctions/
ロシアは国際市場への肥料の販売を徐々に回復しており、輸出が過去最高を記録した2021年の水準に戻る可能性があると、ロシア肥料生産者協会(RAPU)のトップが今週初めに述べた。
アンドレイ・グリエフ氏は、年間を通しての記録に並ぶことはすでに不可能であると認めたが、2023年第2四半期から第4四半期の肥料輸出は、2021年の同じ期間に見られた輸出レベルに容易に達する可能性がある。
グリエフは、ロシア-中国ビジネスフォーラムの傍らで記者団に対し、「ロシアの肥料の輸出は、主にカリウムの供給により前年同期比で若干の落ち込みがあるものの、多くの製品で全体的に回復している」と述べた。
同関係者は、市場の回復は主に鉱物性肥料の世界的な価格下落によるものであり、量的には、ロシアの輸出は間違いなく約3800万トンに回復すると指摘した。
ロシア税関は、2022年の肥料輸出量に関する統計を発表していないが、金額ベースでは50%増の193億ドルに達したという。
一方、RAPUは、物量ベースでは、昨年の海外販売は前年比15%減となったと報告した。
経済紙ベドモスチが引用したロシア国家統計機関ロススタットのデータによると、ロシアの肥料メーカーは2022年の生産量が11%減の2350万トンとなり、塩化カリウムの生産量は32%減の730万トンとなった。
RAPUによると、塩化カリウムの生産量は35%減少した。
この減少は、制裁による輸出の減少、国内での需要の低さが原因であるとされている。