英国経済の縮小は予想より深刻

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【RT】2023年12月15日

https://www.rt.com/business/589030-uk-economy-contraction-services-construction/

主要3部門すべての生産減少が10月GDP減少の主因

 

国家統計局が12月13日(水曜日)に発表したデータによると、10月の英国経済は0.3%縮小し、GDPが前月比で縮小したのは7月以来となった。

 

9月に0.2%増加した後の落ち込みである。サービス業、工業生産、建設業はいずれも予想を下回る結果となった。

 

この3部門を合わせると5ヶ月ぶりの減少となり、経済規模が大きいだけにGDP減少の大きな引き金となった。

 

特に製造業と建設業はそれぞれ1.1%、0.5%減少した。

 

消費者向けサービスは0.1%減少し、同部門の生産高は大流行前の水準を5%下回った。

最大のマイナス寄与はその他の個人向けサービス業で、2.3%の減少であった。

 

このデータは、イングランド銀行の今年最後の利上げ会合を前に発表された。

12月14日(木曜日)、イングランド銀行は15年ぶりの高水準である5.25%の金利を据え置くと予想されている。

 

トレーダーは、中央銀行が2024年にさらなる利下げに追い込まれるとの見方を強めている。

 

過去数年間、英国の家計と企業は生活費危機のために圧力を受けており、景気後退の可能性も高まっている。

 

12月13日(水曜日)の数字は、高金利とインフレが家計の可処分所得を圧迫する中、ロンドンが現在直面している景気浮揚への取り組みの難しさを露呈した。