EU諸国、景気後退に陥る - データ

オランダ経済、2四半期連続で縮小。

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【RT】2023年8月16日

https://www.rt.com/business/581348-netherlands-economy-recession/

 

オランダ統計局(CBS)が8月9日(水曜日)に明らかにしたところによると、オランダ経済は2四半期連続で落ち込み、リセッション(景気後退)に突入した。

 

ユーロ圏第5位の経済規模を誇るオランダは、今年1~3月期に0.4%縮小した後、4~6月期には四半期ベースで0.3%縮小した。

 

 

CBSによれば、オランダはパンデミック以来初の景気後退に直面しており、輸出の低迷と家計消費の減少が原因である。

 

オランダの経済成長率は2021年と2022年には年率5%近くに達し、Covid-19危機から急速に回復した。

 

「オランダの0.3%という経済縮小は、近隣諸国の経済発展と比べて際立っている。フランスとベルギーでは、2023年第2四半期の経済成長率はそれぞれ前期比0.5%と0.2%であった」

 

6月までの3ヵ月間、財・サービスの輸出は前四半期比0.7%減少した。

 

「その結果、貿易収支は第2四半期の縮小に最もマイナスの寄与をした」とCBSは指摘した。

 

労働力不足とEU加盟国からの需要低迷、金利の急上昇も景気後退の一因となった。

 

ミッキー・アドリアンセンス経済相はオランダの通信社ANPに対し、「安定性と予測可能性が今求められている」

 

オランダの国内消費は1.6%減少したが、政府支出は0.7%増加した。

 

統計によると、オランダの第2四半期は、第1四半期に比べ半数以上の産業で付加価値が落ち込んでおり、なかでも鉱物資源採掘業で大幅な落ち込みがみられた。

 

オランダは、景気後退に陥った2番目のEU主要国である。ドイツは2四半期連続で景気後退に陥った。