カナダは景気後退へ - 公式データ

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https://www.rt.com/business/586287-canada-economy-slowdown-recession/

 

公式データによると、9月の実質GDPは3ヶ月連続で横ばいの可能性が高い。

 

カナダの統計局によると、8月の経済実績は横ばいで推移し、第3四半期は浅い景気後退に陥る可能性が高いという。

 

景気減速の原因は、金利上昇、インフレ、森林火災、全国的な干ばつなどである。

予備データによると、9月も実質GDPは3ヵ月連続で横ばいだった。

 

報告書によると、サービス産業は前月比0.1%増、財生産産業は0.2%減となった。全体では、20産業部門のうち8産業部門のみが拡大した。

 

製造業は0.6%の減少となり、非耐久財製造業と耐久財製造業が3ヵ月連続で減少に寄与した。

 

鉱業、採石業、石油・ガス採掘業は1.2%の増加となった。「この3ヵ月連続の増加により、5月に森林火災の影響もあって減少する前の4月の水準を上回った」とカナダ統計局は報告書に記した。

 

卸売業は2.3%増となったが、小売業は0.7%減と3ヵ月連続の減少となった。宿泊・飲食サービス業は1.8%減少し、両部門とも縮小した。

 

農業、林業、漁業、狩猟業は8月に3.2%縮小し、2021年8月以来の大幅な落ち込みとなった。

同報告書によると、2023年8月の農作物生産(大麻を除く)は6.7%減少したが、これは主にカナダ西部の乾燥状態が予想収量を押し下げているためである。

 

デジャルダンのエコノミスト、ティアゴ・フィゲイレド氏はロイターに対し、「経済がすでにリセッションに陥っているかどうかは、金融政策の遅れが経済活動を大きく押し下げる可能性が高いという事実よりも重要ではない」と述べた。

 

「その結果、2024年には景気後退がより明確になると予想している」

 

先週、カナダ銀行は2022年初頭から10回利上げを行った後、最近の会合で基準金利を2回連続で5%に据え置くことを決定した。

しかし、高騰するインフレを抑えるのに苦労しているため、さらなる利上げの可能性もあると警告した。