フランスのディーゼル燃料需要

【RT】2023年10月27日

https://www.rt.com/business/585852-french-diesel-demand-collapsing/


ディーゼル燃料の使用は一般的に経済活動の指標とみなされている。

今週ブルームバーグが業界データを引用して報じたところによると、フランスにおける9月のディーゼル車販売量は前年同月比13%減と大幅に減少した。

 

国レベルでのディーゼル燃料の需要は、同国の製造活動の鈍化を示すものである。

 

ウッド・マッケンジーコンサルタント会社のリサーチアナリスト、エマ・ハウシャム氏はブルームバーグに対し、「フランスの道路輸送用ディーゼル燃料需要の急減は、フランス経済への圧力の高まりと、産業活動や物資輸送の減速を反映している」と語った。

 

フランス経済の成長はこのところ鈍化しており、フランス中銀は第3四半期の成長率をわずか0.1%と発表した。生産高は前四半期の0.5%増に対し、9月までの3ヵ月間は0.1%増だった。

 

S&Pグローバルの最新データによると、経済の健全性を示す同国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2020年5月以来の最低水準を記録した。


ディーゼル燃料の需要低迷の兆しを見せているのは、ユーロ圏ではフランスだけではない。ドイツ、スペイン、イタリアでも、9月のディーゼル車販売は前年同月比で減少した。

 

ハウシャムによると、欧州のOECD諸国におけるディーゼル燃料の需要は、1月から9月までの間に前年同月比で日量16万バレル減少し、約3%の落ち込みを見せた。

 

国際エネルギー機関(IEA)も同様の報告書を発表しており、欧州におけるディーゼル燃料の消費量は前期、前年同期比で日量26万バレル減少した。

 

直近の月例石油市場報告で、同機関は今年と2024年の両方について、同地域のディーゼル需要はさらに日量約15万バレル減少すると予測している。