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【RT】2023年12月9日
https://www.rt.com/business/588791-russia-trade-west-forecast/
ロシア戦略研究センター(CSR)が12月9日(土曜日)に発表した報告書によると、ロシアの「非友好的な」国々との貿易は2021年以降3倍に減少し、さらに減少する傾向にあるという。
「非友好的」とは、ウクライナ紛争に関連してモスクワに制裁を科した西側諸国とその同盟国を指す。
2021年末時点では、ロシアの貿易総額のうち、これらの国々への輸出は55%、輸入は約26%を占めていたが、今年末には、両指標はそれぞれ16%、7%に低下すると予想されている。
アナリストによれば、2030年までにロシアの「非友好的」国家との経済協力は、2021年の数値の5倍に減少すると予測されている。
同センターのタチアナ・ゴロバヤ第一副所長によれば、西側諸国の制裁圧力は「(ロシアの)対外経済優先順位の質的・包括的な見直しにつながった」結果、アジアや中東との経済協力が拡大することになったという。
CSRは、2022年初頭以降、モスクワの対インド輸出量は約3.5倍、対中国と対トルコ輸出量はそれぞれ15%、対アゼルバイジャン輸出量は27%、対イラン輸出量は7%増加したと推定している。
ロシアの中国からの輸入は3分の1以上、トルコからは17%、東南アジアからは26%増加した。
アナリストらは、ロシアの輸出構造は10年間を通じて安定し、原材料をベースとし、原油と石油製品(約34%)、石炭(21%)、ガス(19%)が最大の輸出シェアを占めると予想している。
輸入に関しては、鉱産物および石炭(21%)が最大のシェアを占め、食料品および農産物の輸入は2021年の数字と比較して3%減少する見込みである。