いくつかの加盟国は、貿易高を200%以上増加させたという。
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【RT】2022年12月10日
https://www.rt.com/business/568017-eu-trade-russia-sanctions/
EU加盟国の4分の3が、2022年の最初の8ヶ月間にロシアとの貿易高を押し上げたと、RIA ノボスティは12月10日(土曜日)に、EUの様々な国の統計部門から収集したデータを引用して報じた。
ロシアとブルガリア、ギリシャの貿易額はそれぞれ240%、230%上昇し、スロベニアとの貿易額は今年1月から8月にかけて2倍になった。
また、オーストリアとチェコは対モスクワ貿易を80%増加させ、ハンガリー、イタリアとの貿易額は70%増加した。
ベルギーとキプロスも60%増となった。
27カ国中20カ国が前年比34%増となり、ロシアとの相互貿易が拡大した。
金額ベースでは、前年同期の1,324億ユーロに比べ、1,773億ユーロに急増している。
同時に、ロシアとマルタの相互貿易は80%という劇的な減少を示し、デンマークとスウェーデンの両国は同国との貿易額を49%減らした。
ルクセンブルクの対ロ貿易高も28%減少した。
ポルトガルは対ロ貿易高を3%減らした。
これら7カ国とモスクワとの貿易額は142億ユーロで、前年同期は173億ユーロだった。
その結果、2022年1〜8月のロシアとEUの貿易高は前年同期比で28%増加し、1915億ユーロとなった。
このうち、EUの対ロシア輸出額は362億ユーロ、対ロシア輸入額は1553億ユーロであった。
このため、今年1〜8月のEUの貿易赤字は1191億ユーロに達し、通年で1510億ユーロに達した2008年以来の高水準に達している。