【ナチュラルニュース】2024年11月15日 アルセニオ・トレド著
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トルコは地域大国としての立場を強化するために、イスラエルとの関係をすべて断絶した。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は11月13日(水曜日)、イスラエルとの正式な国交を断絶すると発表した。
「トルコ共和国政府は、エルドアン首相の指導の下、イスラエルとの関係を継続または発展させることはない」とエルドアン氏は述べた。
「現政権はイスラエルとの国交断絶を断固として決定しており、今後もこの姿勢を維持していく」
「トルコ共和国の国家および政府として、イスラエルとの関係を断絶した」とエルドアン氏は付け加えた。「現時点では、イスラエルとの関係は一切ない。以上だ」
エルドアン氏は、最近サウジアラビアとアゼルバイジャンを訪問した際、飛行機内で記者団に対してこれらのコメントを述べた。
この決定は、ガザ地区でのイスラエルの戦争行為をめぐり両国の関係が悪化した1年間の集大成であり、その結果、アンカラはテルアビブとの外交上の対立をエスカレートさせた。
5月には、エルドアン政権はイスラエルに対する貿易禁輸措置を発動した。
また、エルドアン政権は南アフリカやその他20数カ国とともに、国際司法裁判所において、イスラエルに対するジェノサイド訴訟を提起した。
アンカラは、イスラエルに対する世界的な武器禁輸措置を主張し続けている。
報道機関の締め切り時点では、テルアビブのイスラエル国にあるトルコ大使館は依然として業務を継続しており、エルドアン首相の発言に対するイスラエル政府の公式声明は発表されていない。
エルドアン首相はトルコを中東地域における主要な大国にしようとしている
エルドアン首相はイスラエルに対する批判派であり、近年世界中でイスラム教徒が不当に扱われていることへの反対派でもある。
同首相の政府は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ人に対するイスラエルの軍事行動をたびたび非難してきた。
ガザ地区での紛争が続いている間、エルドアン首相は国連やその他の国際機関に対し、ガザ地区への人道支援物資の自由な流入、特に食料、水、医療品の供給を確保するためのより強力な行動を取るよう繰り返し要請してきた。
また、トルコは近隣諸国に居住するパレスチナ人およびパレスチナ難民への支援の主要な提供者としての立場を確立しており、彼らのニーズに対する重要な後方支援を提供するとともに、停戦とガザ地区への帰還による家屋や生活の再建を求める彼らの願いを政治的に支援している。
エルドアン首相の反アルメニア、反クルドの思想と政府の政策を考慮すると、イスラエルとの国交断絶宣言は真の平和への願いというよりも、
むしろトルコを中東地域における主要な大国にしようというエルドアン首相の野望を示すメッセージと見るべきである。
エルドアン首相の外交上の対立がイスラエルと生じているのは、アンカラが他の主要な地域大国、特にサウジアラビアやアゼルバイジャンとの関係強化を模索している時期である。
同首相の最近のサウジアラビアとアゼルバイジャンへの訪問は、トルコの外交政策を再調整し、中東および南コーカサスにおける影響力を強化するためのより大きな取り組みの一環であると分析されている。