ロシアはNATOを攻撃する可能性がある - バイデン

2023年12月6日、バイデン米大統領は議会に対し、国家安全保障に関する補正要求を可決するよう求める発言を行った。Mandel NGAN / AFP

【RT】2023年12月7日

https://www.rt.com/news/588643-russia-attack-nato-biden/

モスクワはこの発言を「挑発的なレトリック...…責任ある核保有国として容認できない」と非難した。

 

ロシアはNATOを攻撃し、アメリカ軍を巻き込んだ世界的な紛争を引き起こす可能性があると、ジョー・バイデン米大統領は12月6日(水曜日)に主張し、1110億ドルの国家安全保障パッケージを可決するよう議会に求めた。

 

民主党が支持するこの法案には、ウクライナイスラエル、台湾への資金援助も含まれている。

バイデンはまた、アメリカ南部国境の安全保障をめぐって対立し、法案への支持を拒否している共和党を非難し、「(ロシアの)プーチン大統領に、彼が望みうる最大の贈り物を与えようとしている」と主張した。

 

「もしプーチンウクライナを占領したら、彼はそれだけでは終わらないだろう」とバイデンは主張した。

 

プーチンNATOの同盟国を攻撃すれば、我々はNATO加盟国として、NATOの領土を隅から隅まで守ると約束したはずだ」

 

しかし、共和党は大統領の訴えに納得せず、上院での最終投票は賛成49票、反対51票で歳出パッケージを阻止した。

この法案には共和党議員全員が反対し、無所属のバーニー・サンダース上院議員も反対した。サンダース上院議員は普段は民主党議員と共に投票するが、今回はハマスとの紛争におけるイスラエルの軍事戦略に懸念を表明した。

 

民主党のチャック・シューマー上院院内総務も、このパッケージを後で再提案する機会を得るために「反対」に回った。

 

モスクワのアナトリー・アントノフ駐ワシントン大使は、ロシアとNATOの衝突の可能性に関するバイデンの発言について、「このようなインチキ話は、納税者や冷静な政治勢力に、ロシア連邦を『封じ込める』ための莫大な費用を正当化するためにでっち上げられたものだ」と指摘した。

 

対立の可能性に関するワシントンの憶測は、「(米)当局がついに現実を見失ったことを示している。「このような挑発的なレトリックは、責任ある核保有国として容認できない」