ヨーロッパのエリートがヴィクトール・オルバンの考え方に近づいている

2023年4月24日【編集者 REMIX NEWS】著者:ゾルト・スートゥー・ナギー via マグヤー・ヒラップ

https://rmx.news/hungary/europes-elite-is-coming-round-to-viktor-orbans-way-of-thinking/

 

ヨーロッパがその流れを変えつつある。

 

 

ハンガリーの国境に設置されたフェンスは、今やすべての人の模範となりつつあると、マグヤー・ヒラップのコラムニストのゾルト・スートゥー・ナギーが書いている。

 


長期予報では、数ヶ月前からヨーロッパでの強風が予想されていた。

 

長い間ヨーロッパ大陸に影響を及ぼしてきた持続的な北風は、徐々に南風や東風に変わり、時折、西風の強い突風が吹くようになった。

 

これは、来年半ばの欧州議会選挙とその後の権力交渉まで続くと予想される。


この風向きの変化は、欧州人民党の議会グループリーダーである「主任気象予報士」マンフレッド・ウェーバーによって確認されたばかりである。

 

時代の変化を敏感に察知するドイツの政治家は、最近こう語っている。

 

「不法移民を止める方法が他にないのであれば、フェンスを作る覚悟が必要だ」

 

これは必ずしもそうではなく、8年前にはアンゲラ・メルケルが広めた「ウェルカムカルチャー」の名の下に、「ムッティ」(メルケルのドイツ語での愛称「母」)を呼び出すほどの反国境を掲げ、2017年にはツイッターの投稿でドナルド・トランプに直接「我々は壁を作らない、橋を作りたい」と発言していた。

 

しかし、ウェーバーが「ムッティ」に失望したのは、前回の欧州議会選挙で人民党の最有力候補だったにもかかわらず、彼がしばしば批判していたヴィクトール・オルバンとエマニュエル・マクロン欧州委員会のトップにもっとふさわしい人物を見つけたため、出馬できなかったからだ。


当時戴冠したウルスラ・フォン・デア・ライエンはその後、期待外れに終わり、汚職事件も頭から離れないが、4年前の手続きは彼女にとって有益なものだったのかもしれない。

 

彼女は、ほぼ無名のまま、当選確実と思われたウェーバーに対抗して1位となった。

 

彼は今週、欧州人民党連合が来年の最有力候補に彼を加えるよう働きかけていた。

 

しかし、彼が国内で受け入れられるだけでは不十分で、欧州はドイツが議題を決定することにうんざりしているようだ。

 

メローニのイタリアはすでに移民の制限を望んでいることを明らかにしており、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はここ数週間、ドイツの路線に反対する姿勢をさらに鮮明にしている。

 

時にハンガリー首相自身に批判的なマクロン氏は、フランス憲法で3度目の大統領就任は不可能とされているため、失うものは何もないと悟り、今のところイエローベストと年金改革デモの記憶しかないが、欧州史における彼の位置づけという点では、大きな足跡とは言い難い。

 

 

 

■■ 政治家たちはようやくオルバン首相の正しさを認めるようになった

 

 

欧州は自国の利益に目を向けるべきであり、その指導者は自治の確立に努めるべきであると述べたのである。

 

ドイツのアナレーナ・バーボック外相が最も大きな声で抗議した。

 

彼女は風向きの変化を認めず、EUにこのような反対意見の居場所はないと言ったのだ。

 

 

ブルームバーグによれば、マクロンはそう簡単には動じず、さらに進んで、ロシアとウクライナの泥沼にはまった当事者を今年中に交渉のテーブルに着かせるために中国と手を組もうとしているという。

 

 

このようなことが1週間のうちに起こっているのである。

 

国境フェンス、欧州の利益の保護、戦争の激化を防ぐための停戦はもはや悪魔の所業であり、メローニ、ウェーバーマクロンに続いて、今度はヴィクトール・オルバンを支持するようになった。

 

 

このままでは、来年の5月には、それまでヨーロッパのエリートたちが反人間的、権威主義的、親プーチンと断じていたハンガリー首相を、主流派が支持することになるだろう。