これまでにない不況が迫っている、と投資会社ブラックロックは言う。「過去にうまくいったことは、今はうまくいかない」

                 Image: Recession unlike any other is imminent, says BlackRock: “what worked in the past won’t work now”

【Natural News】2022年12月13日(火) by: イーサン・ハフ

https://www.naturalnews.com/2022-12-13-recession-unlike-any-other-imminent-blackrock.html

 

世界最大の資産運用会社ブラックロックが、景気後退はもはや避けられないと警告し、経済を救うために過去に活用されたツールは今回も機能しないと述べている。

 

ブラックロックによれば、中央銀行は2008年やそれ以前に起こったような市場を支え、支えることはできないだろうとのことだ。

今回は未知の領域である、と同グループのストラテジストは言う。

 

中央銀行がインフレを抑えようと躍起になっているため、景気後退が予見される」とブラックロックは言う。

「過去の不況とは正反対だ」 (関連:不況になるのか、恐慌になるのか?)

 

連邦準備制度理事会FRB)のような中央銀行金利を引き上げることは、膨大に膨れ上がった市場にさらなる動揺を与えるだけだ。

 

ブラックロックによれば、FRBの動きとは裏腹に、世界経済はすでに40年にわたる比較的安定した成長とインフレの時代から後退しつつあるという。

 

フィリップ・ヒルデブランド副会長率いるブラックロックのストラテジストチームは、2023年グローバル・アウトルックという報告書の中で、これらのことを含め、市場の予測不可能性の増大は今後も続くだろうとしている。

 

「この新体制では、投資家の期待に反して、成長が鈍化しても中央銀行が救済に乗り出すことはない。株価の評価には、この先のダメージがまだ反映されていない」。

 

 

■■ 米国株は2023年にさらに20%-少なくとも-急落すると予想される


今後のボラティリティを乗り切るために、投資家はより「ダイナミック」な資産維持方法を採用する必要がある。

 

これは、より頻繁にポートフォリオを変更し、また、より「セクター、地域、サブアセットクラスを細かく見る」ことを意味する。


ブラックロックのストラテジストは、「過去にうまくいったことは、今はうまくいかない」と述べている。

 

トレードオフがより鮮明になり、マクロの変動がより大きくなったこの時代には、単に「ディップを買う」という昔の遊び方は通用しない。

 

過去10年間に経験したような、株式と債券の合同強気相場が維持される状況に戻るとは思えない。

 

モルガンスタンレーバンクオブアメリカドイツ銀行などウォール街の金融機関は、2023年には景気後退とFRBの利上げによる流動性リスクの高まりから、米国株はさらに20%急落すると見ている。

 

ゴールドマン・サックスのソロモンCEOは、米国経済が不況を回避できる確率は35%程度と見ている。

 

実のところ、この夏、バイデン政権が気まぐれに都合よく変更した古い指標に従えば、この国はすでに不況に陥っているのである。

 

住宅市場はすでに減速の兆しを見せているが、家計負債は増加し、インフレは依然高止まりし、消費者の貯蓄は減少している。

 

また、金融システムを含む政府機関に対する不信感も深まりつつある。

 

FRBは政府とは無関係のグローバリストが運営する民間銀行カルテルであるにもかかわらず、である。

 

株式市場は、昨年に比べてバリュエーションが下がっている現在でも、これから起こることの大きさをまだ十分に織り込んでいないのだ。

 

2023年に向けて、投資家はこのことを心に留めておく必要がある。

 

ブラックロックのストラテジストは、「株式は景気後退を完全に織り込んでいないと考えている」と言う。

 

「企業収益への期待は、緩やかな景気後退さえもまだ十分に反映されていない。このため、我々は戦術的に先進国株式をアンダーウエートにしている」。

 

10月に23ヶ月ぶりの安値をつけた後、S&P500は12%以上上昇している。

これは主に、FRBが利上げペースを緩めるという一部の人々の考えによるものだ。