アメリカのCEOは何よりも国の莫大な負債を恐れている

Debt

【America First Report】デイリー・コーラー・ニュース財団

ウィル・ケスラー著 2024年1月11日

 https://americafirstreport.com/americas-ceos-are-more-scared-of-countrys-huge-debt-than-anything-else/

調査団体コンファレンス・ボードの調査によると、米国の最高経営責任者(CEO)は、国の債務と財政赤字が2024年の事業運営における最大の地政学的リスクだと考えている。

 

コンファレンス・ボードによると、米国の国家債務は、サイバー攻撃増加の可能性、中東での戦争、エネルギー価格の上昇、中国とのデカップリングに伴うリスクなど、最高経営責任者(CEO)にとって他のトップリスクよりも優先された。

 

米国の国家債務は、バイデン政権下での巨額の財政赤字と支出を受け、2023年12月29日に国の歴史上初めて34兆ドルを超えた。

 

コンファレンスボードは報告書の中で、米国の最高経営責任者(CEO)にとって、最大のリスクは国内にある。米国の財政見通しは悪化の一途をたどっており、2023年度の財政赤字は1.7兆ドルに上ると予測されている。

 

赤字と債務を調達するために米国債を発行する慣行が増加しているため、金融システムに多大な負担がかかり、企業の借入コストが上昇し、資本へのアクセスが制限される可能性がある。

 

また、コンファレンス・ボードによると、アメリカのCEOは景気後退・不況を特に懸念しており、2024年に自社組織に最も大きな影響を与えそうな外部要因は景気後退・不況とインフレであると指摘している。

 

金融機関やアナリストの2024年の景気予測はまちまちで、ゴールドマン・サックスJPモルガン・チェースのような銀行は景気後退のリスクを予測しているが、ドイツ銀行ソシエテ・ジェネラルはともに景気後退を予測している。

 

コンファレンス・ボードによると、世界的な政情不安、借入コストの上昇、労働力不足は、米国のCEOが最も懸念する外部要因のトップ5にも入っており、これらはすべてインフレを助長する。

 

インフレ率は依然として高く、バイデン政権下のピーク(2022年6月の9.1%)から減速した後、11月には前年同月比で3.1%上昇し、連邦準備制度理事会FRB)の目標値2%をはるかに上回った。

 

バイデン政権下では、大統領によって推進された多くの高価なイニシアチブの結果、国家債務が膨れ上がった。