【ギリシャ】EUの9番目の国、インフレ率が2桁に跳ね上がる

ギリシャ、過去28年間で最も高い物価上昇率を記録

    

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ギリシャは、2桁のインフレに見舞われた最新のEU諸国であり、1994年以来最も高い水準に達した。

ギリシャ統計局(ELSTAT)によると、同国のインフレ率は前月の8.9%から4月には前年同月比10.2%に急増した。

 

最も上昇率が高かったのは、天然ガス(122.6%)、電気(88.8%)、暖房用ディーゼル燃料(65.1%)、燃料潤滑油(29%)、固形燃料(5.3%)の費用であった。

 

「フードバスケット」製品も値上がりしている。特に、油脂類は22%、肉類は14.1%、野菜類は13.8%、それぞれ価格が急騰した。乳製品や卵は11.7%、パンや穀物のコストは10%、それぞれ値上がりしている。新鮮な果物や、コーヒー、ココア、紅茶も7.1%上昇した。


これとは別に、交通機関、宿泊施設、レストラン、自動車、外食、映画館のチケットまでもが、さまざまな程度の値上がりを見せた。

 

インフレ率が10%を超えたギリシャは、ブルガリア(10.5%)、スロバキア(10.9%)、オランダ(11.2%)、チェコ(11.9%)、ポーランド(12.3%)、ラトビア(13.2%)、リトアニア(16.6%)、エストニア(19%)に次いでユーロ圏で9番目の公式インフレ率が2桁台に達した国になってしまった。