ダブルで辛い日

今日は地域バランガイのフィエスタ(祭り)だったそうで各家で親戚知人ご近所が集まってごちそうを食べる日なのだが(とは言っても年に何回もそういう日があるが)、今朝、隣のヤギの黒男くん(生後8か月)が、生後5か月で食べられてしまった三つ子の兄、牛男くんに続いてとさつされ、食べられてしまった……。


今朝、と殺され食べられた黒男くん(8か月)。

私は昨夕からうすうす気付いていて、黒男くん自身も自分の死を悟っているような気がしていた。そして今朝7時頃黒男くんの鳴き声がしばらくの間聞こえていて、その後止んだ。

お隣や周辺の人は私がヤギを食べないのが分かっているから、そういう日には声を掛けないと思ったが、夕方、気を使ってか、豚料理とおやつがあるからおいでと夕食に誘われてしまった。そしたら牛男くんの煮込み料理もやはりあったが、私は食べない食べないと食べなかった。私は牛男くんとも仲良しだったのでとても食べられない。

で、その時、それに畳みかけるようにショックな出来事を聞いて驚いた。恐らく夕方ごろと思うが、ユキちゃんの娘ヤギのキンちゃんがなんとまた例の犬の襲撃にあって腹部をかなりの数噛まれたというのだ。すぐ見に行ったら応急処置はしてあったが、うずくまって痛がっていた。キンちゃんも妊娠中で、噛まれ方の程度からすると以前、助かった年取った黒ヤギのお母さんヤギと似ていた。

このところ野犬の襲撃が、バランガイで野犬捕獲してもらってからの1か月は収まっていたので、お隣の人は油断していて犬襲撃の危険ポイントにヤギを再びつなぐようになっていた。そこは草がたくさんある広い場所でヤギをつなぐに最適な場所なのだ。それでも今日はフィエスタで人目も多かったはずなのに。

辛さをカバーしながら夕食を頂き(豚のレチョンまであった!)一旦帰ってから、黒いお母さんヤギやうちのチャオに効いた薬草の汁を多量に作り、キンちゃんの傷にかなりの量をかけておいた。明日の分も作っておいた。2度、手を置いて一生懸命祈った。


(犬にかなり噛まれて深手を負ったキンちゃんの最近の元気だった様子)

深い傷もいくつかあるし、断続的にずっとワーワーワーワー!と痛そうな声を上げて鳴いているので本当に聴いているのが辛いが、先月死んだ母ヤギのユキちゃんの傷とその後の壮絶さからしたら比べものにならないほどマシだと思う。何とか助かってほしい。