ボホール島の飲料水屋さん

昨日今日はうちの地域で通電したので、飲料水屋が開き始めた。うちはボトルが1本空いていたので、飛び込みで詰めてもらおうと、教会帰りに立ち寄った。

 

飲料水はこういったろ過機で作られ、画像のような5ガロン(18リッター)入りボトルに詰めて売られている。配達も可能。自分で買いに行くほうが安い。

電力頼りのろ過だから電気が途絶えると飲料水も途絶えるのだった。
水道水も水を送り出すポンプが電動だから停電すると止まってしまい、断水となる。電気と水事情が連動しているフィリピンなのだった。
電気はともかく、飲料水は最重要事項なので各自で他の策を立てておくほうがいいと思う。当面使える簡易ろ過機とか。

  

手前(一番左)のボトルはうちのやつ。詰め替えなのに30ペソで高かった。特需だからか、普段は持ち帰りだと15ペソの店が多い。

夕方気付いたが、いつもうちが配達を頼んでいる水屋さんも今日は営業していた。焦って買わなくてもよかったなぁ。

■でも通電(計画停電)はタグビララン市内が中心

計画停電が行われているといっても、それはほぼタグビララン市内のことで、それ以外の地域のほぼすべ
てとパングラオ島では11月8日以降ずっと停電・断水のままだ。
ボホール島内にもいくつか小規模発電所があり、市内以外にも通電している地域はあるようだ。

他の地域へも順に通電してなるべく公平にやったらいいのにと思う。
パングラオでもバランガイで大きなジェネレーターを持っている所は充電などさせてもらえたり水も入手できるようだが、そのほかは雨水を貯めたりしてなんとかしのいでいる状態。
少し離れたトゥビゴンの韓国人宣教師にもばったり会ったが8日以降全部止まっているとのことだった。

市内ではモールや商業施設でもらい電気することもできるし買い物もできるんだから、遠い地域も数日に1回でも通電させてあげればいいのにと、不公平だし気の毒に思う。

■台風特需で……

 

スーパーの水売場以外の所でも床に水が置いてある。6リッター入り。飲料水屋の水より随分割高。

   

水を入れるボトルやタンクも売れに売れている。うちもまた5ガロンのタンクを1本買い足した。100ペソだった。あとはローソクの大きいのが売り切れ気味。昨夜、ガラス瓶入りの大きいのを見つけた(中央)。84ペソ。

■教会で

今日は教会で、教団からの支援品として米や水、スナック等が各家庭に1つずつ配給された。

 

みんなうれしそうだった。うちは2人暮らしだし困っているものもないので辞退した。

先週の間にセブ島やバリ島の日本人の方々から先の地震や台風被害へのご支援を頂き、今日はAid Boholにも献金させてもらうことができた。大変感謝です。
今、Aid Boholではボホール地震支援の継続に加え、ここのところはレイテ島の支援にシフトしていっている。

昨日ビジョン&ブレアが言っていたが、ボホール地震の被災地のバリリハン〜カテグビヤン〜サグバヤン地域で地震直後は各家や集落で道路沿いに「No Food!No Water!」と支援を募る手書き看板がたくさん掲げてあった。私たちもいたるところで見かけた。
今ではそれが「Thank you for the food and water」に代わっており、支援が結構行き届いていった様子が分かるらしい。

当面の食料や水がいきわたり、仮設テント住まいもできた今、地震被災者の次の課題はやはりちゃんとした住まいの再建だと思う。壊れた家を修理したり、家を建て直したり、そこまでのことが一般支援でできるものかどうか、今後のステップはどういうものになるのか祈りつつ探っていかないといけないと思う。