今日は、Aid Boholはお休みさせてもらい、ぼほるーとの調査隊をした。
とはいっても先日までの運転疲れで旦那が午前はゆっくりしたかったようなので午後からボチボチ。
本日は市内〜バクライオンまでと、パングラオの様子を確認しに行った。他にももちろん現地視察が必要な所がたくさんある。ある程度の情報はすでに得ているものの、実際にどんなものなのかは行って自分の目で確かめてみないことには分からない。
青い☆印がタグビララン市内、黒い大き目の☆印がバクライオン教会の場所。
震災後にも関わらず、意外にもボホールツアーご希望のお問い合わせをコンスタントに頂いている(地震があったことをご存じのうえで)。私たちにはものすごく喜ばしいことだが、実際行ける所はどれだけあるのかということやルートを確認しないといけないし、日数と共に変わって行く面もあるだろうから調査を続けていかないといけない。
現状はパングラオのリゾートやマリンレジャー関係はどこも稼働しているのでそういう所をお勧めしたりしている。コレリヤのターシャ保護区といくつかのアクティビティも営業している。
まず、結論からいうと、今日視察した場所に関しては、バクライオン教会とダウイス教会以外、ほぼ全くと言っていいほど被害らしい被害が見受けられなかった。道路、橋、家屋その他建物にも。
市内の海沿いを進んで端のほう〜バクライオン、そしてパングラオにも古くて壊れそうな家はたくさんあるのに壊れていない。何が違ったのだろう?!
庭先にテントを張って外で過ごしている家も全く見ず、通常通り家屋内で生活している。役所、病院等も損傷ないうえ、テントで外へ設備を移しているところもない。建物内で営業している。ざっと通って見た限りでは、普段と変わったところが本当になかった。
今回、パングラオやボホールの海側はあまり揺れなかったのではないか?と思う。地すべり、落石が多く家屋建物が損壊した山手の町とは対照的だ。
バクライオン教会とダウイス教会の破壊された画像がネット上で出回っていたが、逆に何でそれらの教会だけがあんなに壊れたのか理解に苦しむような状況に思えた。それぞれ周辺が全然ダメージを受けていないからだ。
■市内〜(湾岸Highwayを通って)バクライオン教会周辺
バクライオン教会の少し手前で迂回路のサインあり。
教会の裏側、隣接している小学校の敷地への門が開いているし、誰もいない。
横にある公立小学校には損壊はない。この運動場(広場)を挟んでバクライオン教会。今は学期末休みの時期でもあり生徒たちはいない様子。こっちは11月から後期が始まる。
鐘楼が半壊状態。前の道路に瓦礫が落ちている。鐘楼と教会の正面壁の倒壊が一番ひどい(正面の壁がなくなっているので会堂内が見える状態。ただし今回は正面位置からは撮れなかった)
バクライオン教会、塀が低いので塀のうえに登って写真を撮ったりしたが、簡単に中にも入れて崩壊した部分から教会内部にも実はこっそり入れてしまう状態。見張りもいない。時間がなかったので入らなかったが入ってみたかった。
壁面がはがれおちている部分と垣根の損壊あり。
後ろのほうの屋根付近に穴が開いているところあり。裏側の中庭の入り口も開いていて、数人の人たちがいた。中庭は入っていってもよさそうだ。
教会手前の迂回路を出てきて反対側から見たところ。
教会とずっとつながっている教会ミュージアムと高校のほうは特にダメージが見られない。
また、教会の目の前は道路を挟んですぐ海だが、地元の人等が普段通り通行し、遊んだりしている。向こうの桟橋でも人が何かしている。
近所にあるバクライオン町役場もダメージがなく、公設市場も建物内で通常オープンしている。
バクライオン・メモリアルパークという墓地も損傷なし。
教会の壊れ方が大きいのでもっと道路その他周辺もダメージがあったのかと思っていたら本当に教会だけだった。道路封鎖も瓦礫が道路に飛び散っている教会の前だけで、そこだけ迂回すれば向こう側へ行ける。
■血盟記念碑(Blood Compact)
像そのものになんら損傷はないが、門外側のコンクリートに損傷がないか確かめていて、バランガイキャプテンの判断がでるまで門を閉めている状態。像と一緒に写真は撮れないが外から見ることはできる。
■おまけ: 地震とは関係ないが、実は血盟記念碑には看板も解説板なども全くないが(すごい不親切)そのまま歩いて1分程のところにちゃんとあるのだ。多分ほぼ誰も立ち寄ってないか気づいていない気がする。
ここにちゃんとスペイン(レガスピ)とボホール首長(シカツナ)の血の契約(血盟記念)の英語解説があり、レリーフでその時の様子が描かれている。
……その2、パングラオ編へ続く。