マクタンからお客さん - （フィリピン中部の）ボホール島に住んでいます

マクタンよりお客さんが来られ夕方まで出かけていたが、ちょうど帰るときになってほぼ毎日履いていたビーサンの鼻緒が切れた。いやいや、帰りでよかった。ビーサンの場合、鼻緒が切れると裸足で歩くしか方法がなくなるから。

Tさんご夫妻（のご主人）はうちの旦那が以前よりたびたびやり取りさせて頂いていたのだが、1か月前にマクタンへ語学留学で来られ、やっと実際にお会いすることができた。お昼ご飯前だったので、まずはBee Farmへ。

今日もBee Farmはそこそこ人が入っていた。天気が悪かったがお昼頃から少しよくなってきて海もきれいに見えてきた。
Tさんご夫妻とはマクタンでの語学学校の様子や日本の放射能被害についてのお話等々、いろいろできて楽しかった。マクタンについては私たちはセブ市内に3か月いたけれどほとんど行く用事がなかったのでよくは知らない。だからマクタンの様子などもお聞きできて興味深かった。

放射能については特にご主人が体調を悪くされたようで、私自身も2011年6月頃にそれまで体験したことがない異常な症状が出始めたので非常に共感できた。
関東から一旦沖縄へ国内移住されているため、沖縄の移住者のことなどもお聞きできた。やはり結構な数おられるようで、避難移住者同士も簡単に知り合えるようだ。
でももう今は日本では放射能の危険や移住のことを言える雰囲気ではないそうだ。そんなことを言う人は“非国民”だというような雰囲気が、昨年よりもさらに強くなっているように感じるとのこと。

私たちもネットで日本の情報は収集しているものの、実際の空気感の変化はよく分からなくなってきている。でもツイッターでも“放射能移住・避難”に関するTWは確かに11年、12年に比べて減ったと思う。移住する人が減ったかどうかはともかく、公には発言しなくなっているのは確かだと思う。

さて、Tさんたちは昨日ターシャを見て来られたので、今日は観光よりももっと生活面が分かるような所を見てみたいということで、うちのアパートを見て頂くことにした。
その手前で、近くに住むRさんのお宅の前を通るので挨拶がてらにと声を掛けてみたら、突撃にも関わらず快く家に入れてくださった。感謝。Tさんご夫妻としばし、移住やボホール生活についてなどお話しして頂いた。

そしてうちのアパートへ。うちのアパートは外国人にしては家具もモノもなく味気ない家なので参考になるかどうか毎度疑問に思うが、Tさんたちも家にモノは置かずTVも捨てたというシンプル生活派だそうで、よかった。

ご主人はパーマネントカルチャーに詳しいそうで、うちが畑作業をやっているので本を下さった。私はこういう本を読んだことがないのでありがたい。しかも挿し絵が結構あって字も大きいので読みやすそうだ。
勉強せず単に野菜等を植えているだけの状態なので、たまには勉強したほうがいいと自分でも思う。

奥さんはヤギたちを見たいと言ってくださったので見に行ったら、雨がまた降りだした。それでチャコたちを小屋へ回収するのを兼ねて外へ見に行ったがチャコはヒモをほどくと、チビたちと共に一目散に小屋へ逃げ帰ってしまった。チャコたちはドロドロだったので背中乗せなどの芸もお見せできず残念。

港へお送りする前にTさんご主人のリクエストで、少しだけ原田ボクシングジムへ立ち寄った。私はボクサーたちとはお会いしているがオーナーの原田さんとは直接お会いしたのは初めてで、ガムさんあや子さんはご近所だから彼らから話はよく聞いている。前から訪問しようとは思っていたがいまだに行っていなかった。

幸い原田さんがおられ、これまた快く中に入れてくださった。Tさんご主人が日本人がジム経営されていることに非常に興味を持っておられ、いろいろ質問されていた。
ちょうど、原田さんの友人らしき日本人のおじさんがおられた。フィリピンには長く、ボホールには2年だそうだ。うちよりちょっと郊外に住まわれているらしい。
その方曰く、ボホールは観光客が増えて、10年前にはチョコレートヒルズなんて人が全然いなかったそうだ。でも今では平日でもいっぱいいるからすごいよねぇ、と。私は全然知らなかったが10年で結構変化したんだなぁ。なるほど。

ほかに、横浜から来ている若い日本人ボクサーもいた。自分でタライで手洗い洗濯しており、原田さんは、若い子にボクシングだけでなく、礼儀やあいさつ、生活面でのあれこれを教えることも目的にしているそうだ。お聞きしていたとおり気さくな人でよかった。今日は船の時間が迫っていたためごく短時間しかいられなかったがまた改めて訪問したい。