ボホール島を出てマクタン島へ向かうYさん母子を港へお見送り

今朝、教会へ行く前にこちらで3か月弱、母子避難をしていたYさん母子を港へお送りした。
昨日の夕方にも少し会って話せたが、彼らは急きょマクタン島の小学校入学のためボホールを去ることになったのだ。

マクタン島で入学することが決まった小学校のカリキュラム上、急きょバタバタと現地へ向かわないといけなくなったそうで、送別会などもできなくて残念だが、また会えると思うのでいってらっしゃーい!という感じでさりげなく見送った。

Yさん親子は2人共田舎好きで、できる限りボホールにずっといたいということでここを気に入っておられたが、ボホールの学校だと入学のための英語自主学習などをしながら来年6月の新学期まで待機しないといけないため、やはりそこまで待つ時間が長すぎたようだ。

でも8歳の息子さんのA君にとっては、今すぐ入れる学校が見つかって良かったと思う。早く学校で友達も作って英語での学校生活にも慣れていったほうがいいだろうし。

Yさん母子は急きょ、土地勘も全くないマクタン島での新生活となったので、不安なこともあるかと思うけれど、学校や周りの人にも恵まれ、新しい生活が守られ祝福されるように願ってやまない。

せっかく海外移住でしっくりくる土地や住まいが見つかり、生活や人間関係が順調であっても、子どもさんの現地学校入学の英語準備、また、学校探しなど、母子避難には課題が多いと改めて思う。

ボホールでももちろん外国人子弟(国際結婚含め)はいるが、バイリンガル(以上)の家庭の子弟がほぼすべてで、入学への英語の準備が通常必要ない。そのため、ボホールでは入学のための英語学習準備について確立した方法が特にないのだ。要するに自分でその方法から作っていかなくてはいけない。

ただ、未就学児童の母子の場合はまだハードルが低く、その年齢から英語力を付けていけばなんとかなるだろうが、それ以上の学年になるとすでに現地の学校の英語力が高すぎるため、英語力ゼロからスタートするとすれば、かなり勉強をしてからでないと入れないのが現実だ。チューター学習で目安半年〜1年と言われている。

Yさん家のAくんは日本でもオンライン英語をやっていたりで、英語が全くできないわけではないけれど、セブのインターナショナルスクール入学の英語力テストのレベルには満たなかったそうで、なかなか現状で即入学となる学校はなかったそうだ。
今回幸い、1学年下げての入学なら認めますという小学校がたまたますんなり見つかったということで良かったが、来年までひたすらチューターを付けての個人英語学習を続けていたらしんどかっただろう。すぐに入れる学校があるなら入ったほうがいい。

フィリピンでも、ルソン島のマニラやミンダナオ島のダバオなどでは日本人がとても多いため日本人学校がある。学校ということではフィリピンに限らず都市部にある学校のほうが選択の余地も多く、入りやすいだろう。
結局、母子避難移住では(子どもさんのいる家族全員移住も同じく)、子どもさんの学校が移住先を決めることになるともいえる。

入学時の英語力さえクリアできれば、ボホールはかなり母子移住に良い場所だと思うけれど(母子だけでなくすべての年代の人にお勧めする)、言い換えればそれがネックとなる可能性が高い。長期チューター契約するか唯一ある英語学校で専属の先生をキープするか、あるいはセブの語学学校で英語だけ集中してやるか……いい方法はないだろうかとあれこれ真剣に考えさせられる今日この頃なのだった……。