午後のお茶

今日、ヒューイットさん宅へ洗濯機の脱水機の不調をチェックするため午後2時ごろうかがった。近所の小さい子がボタンをやたらめったら押したりしたことが原因かもしれないそうだ。

昨夜脱水機の不調についてネットで調べたらベルトのゆるみが原因であることが多いようだったので、それを尋ねるとベルトはチェックしたけど無事だったそうだ。ダン先生は機械に詳しいからそういうことならすでに自分で直していたハズだな。
それでうちの旦那が脱水の設定分数を単純に長めにセットし、洗濯機のボタンが日本語表示なので、テープを張って英語表記を書き入れた。取りあえずそれで次回の洗濯で様子を見てもらうことになった。

“なんで日本の洗濯機を使ってるんですか?”と聞くと、セブ島にいるフィリピン人の友人が日本の電化製品の輸入業をしているらしく、非常に安く買えるかららしい。新品の東芝の全自動洗濯機が8000円ほどだったそうだ。ほかにもいろいろ日本製なら安く買えるのだがすべて表記が日本語でさっぱり分からないから洗濯機しか買ってないという。日本人が英語表記のを買うならまだしも日本語表記はほぼ日本人しか読めないね。

その後、お茶とおやつを頂いたのだが、お隣のクォン夫妻も合流して6人でかなりお喋りした。まずはヒューイットさんご夫妻が“ニュースで東京の(再稼働反対)デモと大飯でのデモを見たが、みんな知っているのか? 政府はそれにちゃんと対応したのか?”と聞いてこられた。“いえ、日本国内の人のほとんどは知らないです。まともに報道されてないので少数の人、インターネットで情報収集している人しか気付いていません。大きな集会ではあったけど政府は全く聞く耳を持ってません。今の日本は北朝鮮どころじゃない情報操作国家、独裁国家ですよ”と答えた。
するとすごい“なんてこった!”という顔をされ“本当に危ないのに東京の人たちなどはどうしてるのか?”という反応だった。
国内の人が海外のニュースから情報を得ないといけない今の日本は本当におかしすぎる。外国にいる外国人から心配されているのに国内の人は“興味なし、知りません、もう大丈夫なんじゃないの?”という状況であるのは、本当にもう日本が末期症状であることを表しているとしかいいようがない。

……という話から入って、結局5時くらいまでおしゃべりが続いた。先生たちがここへ来るまでの10年間、フィリピンの電気もガスもない小さい離島に住んでいて起こったすごい話などをたくさん聞けた。ほぼ貧しい現地の人しかいない場所で、病気になってもお金もなく治療することもできない人たちばかりだったという。その中で、素人ながらも1日中いろんな手当てをし(縫合手術や結構困難な処置を含め)、出産を助け、普通なら治らない病気やケガが神さまの奇跡で治っていった話をいくつも聞いた。日中、夜中にかかわらずひっきりなしにそういう人が助けを求めてきたそうだ。
本当に神さまの奇跡にすがるしかない人のほうが世界では圧倒的に多いのだ。自分もそのうちその一人になるかもしれないし。何もなくなったときにこそ、自分が本当に頼りにしているものが見えてくるものだろうと思う。

そのほか、1m位ある巨大ヤモリ(!)やコブラの話などこちらでの話は非常に興味深かったし、信仰の話、カトリック国の話等々、同意見、共感できることがとても多いことに気付いた。ヒューイットさんご家族も、クォン牧師ご家族もフィリピン生活10年選手なので、新米の私たちには引き込まれる話ばかりだった。みな率直に話す人ばかりなので気を使わないし、ラクちんだ。
本日も感謝。

“そうそう、お宅(うちの家)へはいったいいつ招待してくれるんだ?!”と冗談交じりに言われた。そういえば両者のお宅に招かれるばかりでうちは椅子すら4つしかない殺風景極まりない家なこともあって全然来てもらっていない。“今月にはなんとか!でも自分たちで椅子と机持ってきてくださいよー。ウチ、ないですからw”ということで、うちもその日までにもうちょっと装飾しとくかな。


いつも通る抜け道。