ヤギと農作を見に、バイヨンという遠くの山のほうへ行ってきた

今日は午前、ガムさんあや子さん、そして彼らの家に昨夜から泊まりにきていたエルウィン牧師がうちに寄ってくれた。バスでバイヨン(Bayong)まで帰ろうとしていたようなのでうちの車に乗って帰ってもらい、私たちはヤギや農作物などを見せてもらいにいくことにした。ガムさんあや子さんは一緒に来れなかったので私たち3人で車に乗って向かった。

エルウィンさんとは初対面。大変急なことだったが、こっちではいつも物事が突然なのが当たり前なので、私たちもヤギを見にいくいいタイミングでもあったし、以前から山岳地帯に住んで活動されているエルウィン牧師の話は噂には聞いていたので、片道3時間ぐらいで遠いけれど思い切って行ってみたのだった。今日たまたま出て行ける時間の余裕ができていたのも幸いだった。昨日まで、そして明日以降なら行けなかった。

その前にうちの畑も見てもらってアドバイスなども貰った。彼はオーガニック農法の指導をしている人なのだ。うちの畑は間隔を詰めて植えすぎらしいのと、ガーデニングの土を買ってきて地面の土と混ぜること、肥料を何もやっていないので、まずは米ぬかや腐葉土生ごみなどを土に混ぜるといいよとのことだった。

 

フィリピンのネイティブ牛のカラバウ(水牛)。水田などで働く牛だ。ミルクやチーズも作られている。こっちの田植って今でも手で植えているのだった。

 

エルウィンさんが農業指導の教材?みたいなやつで説明してくれた。ウサギも飼っている。この土地では4年、それまではミンダナオで同じく農業指導と牧師をやっていたそうだ。

到着して、遅めのお昼ご飯を教会員の方のお宅でよばれた。ネイティブチキン(地鶏)のココナツスープ煮やジャックフルーツ、ココナツジュース・実などお腹いっぱい食べさせてもらった。
フィリピン入りして半年、まだ地鶏を食べていなかったのだ。初の地鶏、うまい。身が締まって固いが味がある。

 

カカオも植わっていた。ボホール島はチョコもたくさん作っている。フィリピン産チョコって日本であまり知られていないけど美味しい。安いし。赤い実と青い実があるそうだ。

 

棚田が山の斜面に一面広がっている。のどかでとてもいい場所だ。このくらい田舎へ移ってもいいなぁと思った。農作、畜産などやりながら。

 

教会では子ども集会が行われていた。ゲスト(私たち)が来るというのでみんな楽しみにしてくれていたそうだ。こっちでは外国人が来たりすると本当にその辺の人みんなに注目される。旦那が皆さんにご挨拶した。

 

ゲストルームや子どもの集会場などを含む新しい建物を建設中だった。右は教会堂外観。

 

キャッサバ(左写真上の植物)、カモテ(右写真、サツマイモみたいな芋)の植え方のデモンストレーションをしてもらった。うちで植えられるように枝やツルを頂いた。
キャッサバは8か月で収穫できるらしく、主食にもなる万能芋。うちも前から植えたいと思っていた。カモテは家畜のえさにもなるし、芋もつるも葉も全部食べられるので重宝しそうだ。

 

これ、名前を忘れたが高価な薬草らしく、熱、セキ、喘息等、割と万能薬だそうだ。お湯を注いでお茶のようにして飲むらしい。苦いそうだ。これも植えられるように枝をもらってきた。枝の先を鉛筆みたいに削って、それをプランターで土に差して個別に植えるといいらしい。

 

豚やヤギもいる。このヤギたちのどちらかをもらおうかという話で行ったのだがうちはまだ小屋がないので何にせよ今日そのまま連れて帰るわけにはいかなかった。今朝、同じアパートのヒューイット先生ご夫妻(大抵の家畜・動物を飼った経験ありで動物好き)とお隣クォン先生ご夫妻(あんまり動物好きでない)にはヤギを飼いたいと思っているのだがOKかどうか一応の了解は得てきた。

このヤギたちがそろそろ10か月くらいで結構大きくなっていて、もっと子ヤギから飼ったほうがいいかを迷っている。どのみち私たちが買わなくても市場に売る予定らしい。両方オスで、角がある茶色のほうが体格がいいのでそっちを勧められた。なかなかかわいいヤギだった。

こういった普通のヤギは一頭3000円。乳が出る大型のヤギは14000円ほどするらしい。でも高くはないと思う。
しかしああいう農村生活はいいなぁ。今日は行けてよかった。とても勉強になった。