2人で物件の検討を

セブ島の賃貸物件、ネット上でも画像などある程度の情報付きで掲載されているサイトはほとんどない。地元で直接「FOR RENT」の張り紙を探すか知り合いからの口コミで探すかしかないんだろうが、ふとセブポットさんのサイト内の賃貸物件紹介を久々に見返してみた。

すると、USP語学学校に比較的近くJYモールに徒歩1分という1LDK物件があり、これは以前にも見ていたので知ってはいたが、改めて現地へ行き、学校が定まってから見てみるとかなりいいぞと思えた。
1日視察ツアー中に前を通った物件かもしれない。ここは家賃が2万ペソ(約4万円)なので私たちの1万ペソという予算に合わないということでツアーに入れられなかったのかもしれない。

(それはセブ市ラフグ地区にあるこんな部屋。タイル張りがほとんどの現地では珍しく床張り。この部屋プラスLDKがある)

2万ペソは予算の倍オーバーだが、当初寮に入りきらない荷物を一旦日本に置いたまま再度帰国して発送するとか、現地で荷物置く場所を借りるとかすることを考えたら、かえって安くつくのではないかと思う。3か月契約などで借りて住み、それ以降もっと安いアパートへ移るなど改めて見直しもできることだし……。
国に家があり手荷物だけでやってくる若い学生たちと、すべて引き払ってくる私たちとは荷物の量が違うし、夫婦でビジネスホテル位のスペースの寮生活ってのも長期的には困難かも。
ケンカしても逃げ場もないしガーガー怒鳴り合ってる声が隣に筒抜けで迷惑極まりないだろう。同窓の青少年たちにも悪影響を及ぼしかねない。私たちはよくケンカするし、現地では当然日本にいる以上に激しいバトルが繰り広げられることが予想される。旦那など「この物件ならすぐ前にジョリビー(フィリピンのファストフード店)があるからケンカしたらここへ避難できるね」などとうれしそうだった。
昨日の段階ではそういうことで、賃貸アパートへ入る案を優先しようということになった。希望としては広めの1LDK。部屋数は要らないが十分な収納スペースがあって、なるべく寝食分離できる物件だ。

それにしても……私たちがこうして一つひとつ具体的に進めていっている間にも、日本国内の政治経済・食品汚染・土壌海洋空気汚染の深刻さは日に日に増すばかり。水や食料だけでなく一見気付かないものにも注意がいる。建材、車、リサイクル品の汚染など、挙げればきりがない。放射性物質はどこにもどんな人にも等しく降っているのだし、それを危険と思おうが安全と思おうが今日も休まず降り続いているのだ。これは事実だ。

私はチェルノブイリの時より今回の福一事件は何倍、あるいは何十倍も深刻だと受け止めている。実際に、体調不良・病気・急死などが当初から相次いでいて、チェルノブイリの時よりずっと早い。千万単位で人が病死すると考えている。深刻にとらえ過ぎていてちょうどいいぐらいだろう。日本国内が無知無関心過ぎてその空気に流されていく人もいるだろうが、私には“流されていく”ことで済まされるような甘っちょろい事件だとは思えない。
事の大きさは、25年先を行きつつ現在進行形のチェルノブイリと比較するのが一番分かりやすいのだ。彼らが十分資料を与え警告してくれている。国内よりもむしろ外国が日本を心配しているおかしな状況だ。

私はこの事件に関して(それ以外の悪行にもだけど)警告・暴露・情報の拡散はする。それは吊るし上げとは違う。抑制のためだ。政府も官僚も財閥も企業も“誰も見ていない知られていない”と思えば今以上に悪行をエスカレートさせる。だから皆が気付いて声を上げて抵抗し抑止力にならなければいけないと考えている。しかし彼らに期待はしていない。そういった行動で彼らを根本的に変えることはできないからだ。彼らに期待し、望みをかけて糾弾しているのではない、あくまで抑止のためにしているのだ。それと同時に、偽情報にすっかり騙され、表の情報に洗脳されている人に考えてもらうきっかけを提供する目的もある。そのうえでスルーする人、問題意識を感じない人たちはもう仕方がない。こちらの役割はそこまでだ。

国外へ向かおうと新しい生活に期待とわくわく感を抱いている気持ちと、どこまでも沈み込んでいく日本の惨状を見ている気持ちとのギャップが今は激しい。また、それを気兼ねなく周囲と分かち合えない空気も残念であり、さみしいものだ。実際にまだ移住の話は、話の流れで伝えることができた少数の人にしかしていない。
ただ、沈み込んでいるのは日本だけではない。むしろ世界全体が狂ってきているから日本も狂って沈んでいっているのだ。世界中皆、狂った世界に住んでいることだけは真実で、こうなったら避難場所はない。

ただし、神さまと聖書のことばを信じる私たちには避難場所が与えられている。神さまご自身が私たちの避難場所、オアシス、シェルターだ。だから何を見聞きしても実際のところ冷静だ。なぜなら悪魔とその僕の悪行は今一時神さまによって許されているが、神さまはすでに彼らを滅ぼしてしまっているのだ。過去完了形だ。神さまはわれわれのように時間の枠の中に生きていない。悪魔とそれに付く者はすでに地獄の火の池で永遠に焼かれることが決定している。そして多くの人々を殺して道連れにしようと最期の悪あがきをし、この世界でますます悪行を重ねている。しかしそれもやがて終わる。
その一方で、神さまを信じる私たちはすでに勝利しており世にも勝っている。この世で放射能で死のうと核爆弾で死のうとそれで終わりではない、永遠のいのちがある。神さまのことばは必ず実現する。聖書のことばによる軸がぶれないから、私たちは悪魔の所業などに脅かされる必要がないのだ。
ただ私は、この世で与えられている限りある命を、みすみす彼らの所業の餌食にさせるような自殺行為はしたくない。彼らが行おうとしていることも知っている。だからこそ、悪魔とその僕が多くの人々を殺して道連れにしないように、それを防ぐためにできることを生きている限りしたいのだ。