初上陸のセブ―3日目・11月25日 ―セブのスーパーマーケット

マクタン島とセブ島市街でいくつかのスーパーマーケットとモールに入った。
中でも最大なのは、アヤラモールというスペイン系資本のデペロッパーが手掛けたショッピングモール。同社はこの周囲に高層コンドミニアム群も建設中で、それらはプラン段階で売買がなされ、着工前でも30%も値が上がるらしい。セブは建設バブルの真っ最中だ。20数年前の日本を思い出したよ……。
何せ移住者も増えているし、国内の出生率が公式発表でも4-5人。届けられない新生児も数多いので本当はもっと多いらしい。また、マニラの富裕層も近年たくさんセブへ移住してきているという。建てても建ててもまだまだ当分住宅数が足りない状況だ。


そうなると粗製乱造が危ぶまれるが、日本人の不動産投資家いわくアヤラ財閥系は割と良心的なデベロッパーらしく、建ぺい率ピチピチの無茶な建設物などは造らない。ゆとりを持った都市計画を心がけているそうだ。それで、アヤラモールなんかの外観や中身は日本と遜色はない。

ただやっぱり日本が優れていると思うのはトイレだ。日本のトイレはダントツ世界一だろう。ビバ☆ウォシュレット!
アヤラモールのような最高級モールでさえもトイレ数が少なく、入客数に対して全く足りていない。各トイレも女性用では個室が3つずつという少なさ。周辺スペースにもゆとりがない。しかも困ったことにこのモールに限らず、便座と便座カバーのないトイレが多い。アヤラモールは個室3つ共なかった。

おそらくわざと付けていないのだと思う。マクタン空港でも付いているトイレと付いていないトイレがあったからだ。便座に座って長居されたら困るからだろうか。
日本のデパートやショッピングビルでトイレや乳幼児スペース、化粧スペースなどが年々充実してきているのとは大違い。

外出したとき小用はともかく、大の場合は便座がないと難しい。外出時の緊急トイレの場所を把握して出掛けないと日本と違ってえらいことになる。
私はそんな訳でこの日の外出中、大は見送った。しかし旦那はアヤラモールで便器に乗っかって和式のようにしゃがんで大を行ったそうだ。そんなことしたら後ろにはみ出そうじゃないか。(大丈夫だったそうだが)

モールは平日午前中から人で賑わっている。コーヒーなどは日本よりやや安い程度で割高な気がするが、量が多いのでまぁいいか。食事はモールに入っているレストランで日本の半額程度。フードコートなどではもっと安く済ませられる。

ただし、モールやスーパーをざざっと偵察した限り、アメリカ的でジャンクなものが多く、フィリピンで住んでも引き続き食生活には気をつけなければいけない。私たちは今回もそういうものを一切食べなかったが、セットの飲み物も大抵ソーダ類で、健康に悪い。100%ジュースや紅茶、お茶の類が日本のようにたくさん売られていないので、不便だった。

どうもフィリピン人は低所得の人ほど太っていて不健康な食事をしているようだ。変な見栄があるそうで野菜を食べるのは貧乏人だという思い込みがあって、貧乏だと思われたくないがために肉や脂ギトギトの食事を好んで食べるらしい。よって平均寿命も短い。逆に高所得者のほうが意識が高くヘルシー志向だという。

スーパーなどでは空心菜や青ネギ(日本では関西で売られている)なんかがダントツ安かった。レタスやキャベツなど元々フィリピンの気候に合っていないものは日本より高くて量も少なく質も悪かった。野菜や米は隣のネグロス島で多く生産されていると聞いた。野菜・果物は私の感覚では思ったより結構高かった。
また、鶏肉や豚肉は安価で美味しく牛肉は高くてイマイチだそうだ。スーパーはアメリカや日本なんかとも見た目変わらないし品ぞろえも変わらないので物を買うのに不自由はしないが、食材を選別する作業はここでも必要だろう。なんたって世界中、不健康なものであふれかえっている。グローバル資本主義の世界下ではどこの国にいても汚染食物は避けられない。
今のところ、成分表示を義務付けている日本の食材はまだ良心的かもしれない。ただしそれもTPP参加までのことになるだろう。

遺伝子組み換え食品(GMO)の汚染もフィリピンは日本より一歩進んでいた。とうもろこし、米(検査中)、ワタなどがすでに導入されている。輸入物や加工品ではどこまで表示されているか。日本人より意識が低そうだから要注意だ。ついでにいくつか抜粋して調べてみたがGMO断固反対派だった欧州でも結構崩されてきている。米の輸出国タイでもGM米を政府が数年前から許可しているようだ。GMO問題は世界中の国が逃れられないものになっていく。なぜならNWOグローバリストの食糧部門計画でもあり、世界人口削減計画にも直結しているものだからだ。
そういった動きが避けられないにしても、自分たちにできる抵抗は示していくことが重要だ。
いやそれ以前に、誰によってなぜこういったことが行われているのか、一般の人たちが真実を知り騙されないようになることが最も重要だ。

放射能汚染食品については、日本が東日本を中心とした放射能汚染食材の国外輸出をせっせと行っているので、フィリピンの輸入規制を随時チェックしておくことと、日本からの加工物を避けることで何とかなるだろう。まぁどこに居ても安全はない。油断はできないってことだ。


これはマクタン島の滞在ホテル近くのスーパーの肉・魚コーナー。果物も肉魚もキロ単位で売っているんだが2人世帯じゃキロ単位は多すぎるよ〜。フィリピン人は大家族だからしょうがないか