【PJMedia】リック・モラン著 2024年9月3日
電気自動車の何が悪いのか? 電気自動車が地球を救う手助けになるのなら、私は構わない。実際、地球には救うに値しない地域もある。
ニューヨーク市やカリフォルニア州全体に対する偏見はさておき、私は電気自動車を理解できない。
ナードウォレットのジュリー・マイレ・ヌネスのおかげで、なぜ多くの人が電気自動車の購入に反対するのかがわかった。
彼女はシボレー・ボルトでサンノゼからラスベガスまで500マイルの旅をした。
グーグルマップによると、所要時間は約8時間。マイレ・ヌネスさんの旅は11時間半かかった。(詳細は後述)。
EVの購入を迷っている人は多いだろうが、私はその一人ではない。性能、航続距離、スタイル(テスラはかなり洒落ている)においてガソリン車に匹敵するようになれば、ぜひ手に入れたい。
しかし、EVを運転することが血圧をコントロールする練習になるような、EVの最も差し迫った問題のいくつかを解決できるようになるまでには、あと10年はかかりそうだ。
まず、メーカーやエネルギー省が、EVの充電が必要になるまでの走行距離は「X」マイルだと言った場合、それは無意味だ。その数字は、シカゴ・ホワイトソックスがプロ野
球チームに似ているのと同じくらい、現実とは似ても似つかない。
というのも、ラジオやヒーターなど、運転が苦にならないようなものなしで平坦な道をまっすぐ走るドライバーはほとんどいないからだ。
メーカーが提示した航続距離を半分に割って、そこから考えてみよう。
ここで、充電ステーションをどこで見つけるかという問題が出てくる。
私はこの問題と、EVをグリーンな人々のステータス・シンボル以上のものにするために、十分な数の充電ステーションを建設し、稼働状態を維持するという大規模な事業について、これまで何度も書いてきた。
マーキュリーニュース:
私は今回の旅で4回、4大公共充電会社のうち3社を使って充電した。
Electrify America、ChargePoint、EVgoだ。
3つの充電会社とも機能が異なるため、そのたびに支払いやプラグインの仕組みを理解する必要があった。
まるで16歳に戻って初めて給油の仕方を覚えたような気分だった。
お住まいの地域によっては、充電の選択肢がたくさんある場合もあれば、まったくない場合もある。
カリフォルニア州の同規模の2つの都市を考えてみよう。
人口542,107人のフレズノと524,943人のサクラメントだ。米国エネルギー省によると、レベル2と直流(DC)急速充電器(最も高速な2つの充電オプション)を備えた充電ステーションに関しては、サクラメントにはフレズノの2倍以上、それぞれ359基と174基の充電器がある。また、全米でも地域によってさらに格差がある。
充電ステーションの不足は、充電不安というまったく新しい精神病を引き起こしている。マイレ・ヌネスさんのように、EVの充電場所を念頭に置いて旅行の計画を立てたとしても、これは現実のことである。
それでも彼女は充電不安を経験した。
カリフォルニア州モハベに到着したとき、最低20マイル残っていたとき、そしてラスベガスに入ったとき、最低32マイル残っていたときだ。
どちらのときも、次の停車駅までたどり着けるかどうか、心から不安になった。私はエアコンを止め、オーディオブックを聴くのを止め、携帯電話のプラグを抜き、前向きになろうとした。
もし車が死んだらどうしようかと、選択肢を考え始めた。携帯電話で近くの充電ステーションを調べたが、見つからなかった。
最悪の場合、AAA(全米自動車協会)の会員になる覚悟はできていたが、充電器まで車を牽引する以外に何ができるかはわからない。
もちろん、これは初めての経験で緊張していたのだが、次から次へと行われる調査では、充電や航続距離に対する不安がEVの普及を阻む最大の要因のひとつとなっており、ある調査では、現在EVを所有している人の約40%がまだ少し不安があると回答している。
旅行中は、スマートフォンが使える状態であることも絶対条件だ。
充電ステーションは(機能している場合)、顧客にアプリを使った支払いを強制する。
アプリを作動させるのは、時に難しい。係員が常駐していることはめったにないため、スマホが壊れていても大丈夫だ。
私がEVを購入する前に、いくつかの問題を解決する必要がある。
1..航続距離が長く、よりパワフルなバッテリーを搭載する。
2. .常時稼働し、どこにでもある充電ステーション。
3. ガソリンスタンドのように5分以内に充電できる充電ステーション。
4. 車を箱ではなく、ロケット船のように見せる新しいスタイル。
共和党が政権を握り、政府が邪魔をしない限り、これらの要件のほとんどが満たされるのは10年後かもしれない。