自動車大手フォード、販売不振でEV生産を縮小

ナチュラルニュース】2024/08/29  エバ・グレイス 著

https://www.naturalnews.com/2024-08-29-ford-scales-back-ev-production-lousy-sales.html

フォード・モーターが販売不振を理由に電気自動車(EV)の生産を縮小した。

 

8月21日、同社は大型の電気自動車(SUV)の計画を中止し、電気自動車(EV)のピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産を2027年後半に延期すると発表した。

 

また、既存のEV製品を大幅に値引きして販売する予定だ。

 

クライメイト デポットによると、この自動車メーカーは「代わりにSUVをガスと電気のハイブリッド車として製造することに集中する」という。

 

別のレポートによると、フォードは2024年第1四半期(Q1)に13億ドルの損失拡大を報告した。

 

モデルEと呼ばれるフォードのEVユニットの2024年第1四半期の販売台数は1万台にとどまり、前年同期を20%下回った。


同社の売上高は84%減の約1億ドルに落ち込んだが、その主な原因は自動車業界全体のEVの値下げにある。

 

フォードのジョン・ローラー最高財務責任者CFO)は、約1年半にわたるEV間の価格競争により、収益性が非常に厳しくなったと述べた。

 

一方、フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は電話会議で投資家に対し、同社はEV事業に変化をもたらしていると語った。

 

また、同社が計画している次世代EVによって、近い将来、EV事業で利益を上げることが可能になると付け加えた。

 

ファーレイの発言に沿うように、自動車メーカーは、コストを削減し、現在および将来の生産能力を増強するために、米国でのバッテリー調達を再編成すると述べた。

 

「手頃な価格のEVは、手頃な価格のバッテリーから始まる。手頃な価格のEVは、手頃な価格のバッテリーから始まります。バッテリーのコスト競争力がなければ、競争力はありません」とファーレイは語った。


■■フォードのEV縮小は、バイデン=ハリスのグリーン専制政治に深刻な打撃を与える

 

クライメイト デポットは、フォードのEV生産縮小の決定は、3月に制定されたバイデン政権のEV規則に深刻な打撃を与えると指摘した。

 

環境保護庁(EPA)の最終規則によると、「2032年までに新車販売の56%を電気自動車にし、少なくとも13%をプラグインハイブリッド車やその他の部分的な電気自動車にし、さらにガソリン車の燃費を向上させれば、業界は制限を満たすことができる」という。


しかし、自動車ディーラーは、企業収益への影響は別として、EVルールが人々を失業に追い込むことになると指摘した。

 

ある試算によると、EV生産への移行により、米国では約11万7000人の自動車関連の雇用が失われるという。

別の試算では、この数字はもっとずっと高い。

 

実際、一部の自動車会社はすでに従業員を解雇しており、フォードは昨年3,000人のホワイトカラーを解雇している。

 

ジープ、ラム、ダッジクライスラーを所有するステランティスは、イリノイ州にあるジープ工場で1,200人の従業員を解雇した。

 

両社とも人員削減の理由として、EVへの移行を挙げている。

 

レイオフにもかかわらず、ステランティスによると、同社の欧州EV事業は昨年すでに黒字だったという。

 

一方、ゼネラルモーターズは、北米のEV事業が今年下半期に黒字化する見込みであると報告した。


世界最大のEVメーカーであるテスラは、売上高が9%減少したため、調整後の利益が第1四半期に48%急落したと報告した。

 

これは、イーロン・マスクによって設立された同社が、パンデミック以来初めて売上高が前年同期比で減少したことを報告した後のことである。