ドイツのEV販売台数、欧州の需要減で急減


【Natural News】2024年06月21日 ゾーイ・スカイ著

https://www.naturalnews.com/2024-06-21-germany-ev-sales-plummet-europe-demand-declines.html

欧州連合EU)の主要自動車業界団体はこのほど、域内のバッテリー式電気自動車の新車販売台数が5月に前年同月比で12%減少し、ドイツでは30%減少したと報告した。


EU圏最大の電気自動車市場であるドイツは、2024年予算案の土壇場で、EV購入補助金を早期に打ち切った。

 

欧州自動車工業会(ACEA)も、ドイツのEV販売台数が累計で16%減少したと報告している。

 

2024年5月、連邦自動車交通局(KBA)は、電気モーター搭載車の登録台数が29,708台にとどまったと報告した。この数字は、前年同月の結果より30.6%減少している。

 

また、ガソリンエンジン搭載車は89,498台で、前年同月比2.1%増となった。少なくとも44,893台の新車がディーゼルエンジンを搭載しており、前年同月比3.2%の増加を示している。

 

KBAはまた、2024年5月にハイブリッド駆動を搭載した新車は7万1,451台で、プラグインハイブリッド車1万4,038台(1.7%増/5.9%増)を含む30.2%(0.3%減)のシェアを占めていることも明らかにした。

 

また、同機関によると、乗用車の新車登録台数の平均二酸化炭素排出量は3.3%増加し、1キロメートルあたり124.0グラムとなった。

 

■■欧州のEV需要低迷


ACEAによると、欧州圏の5月の新車販売台数は前年同月比で3%減少し、今年2番目の落ち込みとなった。

 

また、EU、英国、欧州自由貿易連合EUに加盟していないアイスランドリヒテンシュタインノルウェー、スイスの4カ国からなるグループ)を含む広い地域でも2.6%減少した。


ここ数年、需要が大幅に増加しているにもかかわらず、欧州における電気自動車の需要はここ数ヶ月減少している。同時に、より手頃な価格のモデルの生産競争が激化している。

 

安価なEV輸入車流入から国内自動車メーカーを守るため、欧州委員会は7月から中国製電気自動車に最大38.1%の暫定関税を課すと報告した。

 

一方、イーロン・マスクの会社であるテスラは、EUの措置が適用された場合、中国製モデル3の価格を引き上げなければならない可能性があると発表した。

同社は5月のEUでの販売台数が34.2%減少した。

 

欧州のキャンペーン団体「トランスポート&エンバイロメント」はブリーフィングで、現在のEV市場の低迷は何年も前から予想されていたことだが、EUの次期自動車排ガス目標が発動される2025年までには販売が増加するはずだと説明した。

 

完全電気自動車、プラグインハイブリッド車、フルハイブリッド車を含む電動化自動車は、5月のEU乗用車新車登録台数の48.9%を占め、前年の46.2%から上昇した。

 

また、完全電気自動車の市場シェアは2023年5月の13.8%から12.5%に低下したにもかかわらず、ハイブリッド車のシェアは25%から29.9%に上昇した。

 

報告によると、5月のEU総登録台数はフォルクスワーゲンが1.6%増加した一方、ステランティスルノーはそれぞれ6.9%、5.4%減少した。

一方、トヨタの新車タブ販売は13%増加した。