【米】ボーイングの「内部告発者」、「致命的」欠陥の可能性を指摘され解雇される - 弁護士団

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【RT】2024/06/27 11:56 ホームワールドニュース

https://www.rt.com/news/600090-boeing-whistleblower-catastrophic-flaw/

ジェット機メーカーは、相次ぐ事故を受けて厳しい監視下に置かれている。

CNNが入手した法的文書によると、ボーイングの787ドリームライナー機が安全でない方法で製造されているという苦情を申し立てたために解雇されたと、内部告発者候補がまた名乗り出た。


ボーイング社は、1月にアラスカ航空のフライト中に同社のジェット機の1機からドアが引きちぎれ、胴体にぽっかりと穴が開いて以来、ここ数ヶ月間厳しい監視下に置かれている。


CNNは、ボーイングの製造パートナーであるスピリット・アエロシステムズの下請け会社、ストロームの整備士リチャード・クエバスの弁護士が6月26日(水曜日)に提出した苦情を引用した。


エバスは、2023年にカンザス州の施設で787型機の機首部分に不適切に穴が開けられているのを目撃したと主張している。

 

この整備士によると、彼が目撃した穴は「飛行機の動力と気圧を損ない、乗客に深刻な安全上のリスクをもたらす」可能性があり、「大惨事」につながる可能性があるとCNNは書いている。


書類によると、クエバスは2023年、自分が目撃した「標準以下の製造・整備プロセス」についてボーイングとスピリットに苦情を申し立て、わずか数カ月後に解雇された。


ボーイングは声明の中で、クエバスの申し立てを調査した結果、穴は安全性に問題はないと結論づけたと述べた。


近年、737マックス、787ドリームライナー、777型機に深刻な製造上の問題があるとの内部告発が数多くなされている。

 

米連邦航空局(FAA)はボーイング社に対して何度か調査を開始し、2021年には品質管理の問題を調査する間、新型ドリームライナーの納入が停止された。


米司法省は、品質と安全性の失敗について同社を刑事告発することを検討していると報じられている。


2018年と2019年、ボーイング737 MAX型機が巻き込まれた2件の墜落事故により、約350人が死亡した。

 

同社は設計上の欠陥が事故の原因であることを認め、その後737 MAXの全機が着陸した。