写真. スーパーコンピューターのクローズアップ © Getty Images / CasarsaGuru
【RT】2024年6月27日‐12:24 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/600099-israel-supercomputer-ai/
ユダヤ国家は国家人工知能プログラムに2億5000万ドルを割り当てたと、同国のイノベーション当局のトップが語った。
イスラエルは、新たな人工知能技術の開発を視野に入れ、同国初のスーパーコンピューターを建設する計画を進めていると、国が支援するイノベーション当局のCEOが6月26日(水曜日)にロイター通信から引用された声明の中で述べた。
ドロール・ビンは、政府、産業界、学界を網羅する国家AIプログラムに2億5000万ドルが割り当てられたと述べた。
プログラムの大部分は今年末までに完了し、残りの施策は2027年末までに実施される予定だ。
ビン氏は、新しいスーパーコンピューターによって、イスラエルは大幅に低いコストで新しいAIモデルを訓練できるようになると述べた。
彼は、イスラエルのハイテク企業や研究者は、大規模なモデルを訓練するのに十分な処理能力を持つローカルデータセンターがないため、クラウドで時間を買うことを余儀なくされていると説明した。
「私たちの目標は、イスラエルが世界のAI競争におけるリーダーシップ、ランキング、地位を維持できるようにすることです」とビンはロイターに語った。
同氏は、このテクノロジーはすでにイスラエルのハイテク部門を助けているとしながらも、AIの進化の速さを考えると、タイムリーに対策を講じなければ「敵に変わる」可能性があると警告した。
ロイター通信によると、ハイテク産業はイスラエルの経済生産の約20%を占めており、ユダヤ国家は世界最大のハイテクセンターのひとつと考えられている。
同国にある9,000のハイテク新興企業のうち、2,200社以上がAIを使用しており、イスラエルには合計73社のジェネレーティブAI企業があり、世界第3位の規模を誇っているとビンは述べている。
一方、多くの国際機関がAIの急成長に対する懸念を表明し続けており、ユネスコは最近、この技術がフェイクコンテンツやホロコーストに関する誤った情報の急増を引き起こし、反ユダヤ主義を助長する可能性があるとまで主張した。
国連の教育・文化機関は各国政府に対し、2021年に加盟国が採択した「AIの倫理に関する勧告」の実施を加速させるよう求めた。
同機関はまた、テック企業に対し、AIによって信頼性の低い情報が生成される可能性を減らし、悪質な行為者がAIを使って誤った情報を拡散するのを防ぐよう求めている。