自国民に拒絶されたグローバリストのトップが次期NATOボスに

Dutch Prime Minister Mark Rutte speaks to the press during an informal leaders' meeti

オランダのグローバリスト、マーク・ルッテ首相

【Breit Bart】2024年6月26日 オリバー・JJ・レーン著

https://www.breitbart.com/europe/2024/06/26/falling-upwards-top-globalist-mark-rutte-rejected-by-own-electorate-is-next-nato-chief/

昨年の選挙で有権者から見事に拒否されたオランダのマーク・ルッテ首相が、NATOの次期事務総長に就任することが決まった。


移民問題や、オランダの農業を破壊すると批判された欧州連合EU)のグリーン指令の積極的な揺るぎない実施でオランダの失脚を招いたマーク・ルッテが、北大西洋条約機構NATO)の次期事務総長に就任する。

 

10月に任期が延長されたイェンス・ストルテンベルグの退任は、非加盟国であるウクライナをロシアの侵略から守るために大規模に関与した後、防衛同盟にとって重要な時期にやってくる。


今年末に任期が終了すれば、ストルテンベルグ氏の事務総長在任期間は10年となり、冷戦終結後のSGとしては最長となる。


グローバリストのオランダ政権が崩壊、マーク・ルッテ首相が辞任、農民支持のポピュリストが次の選挙で体制を覆すと脅す

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- ブライトバート・ロンドン (@BreitbartLondon) 2023年7月8日


ルッテの就任は、NATOの事務総長が北欧の小国の元首相であるという21世紀の新たな規範を確認するものと思われる。

 

ルッテは4人目のオランダ人NATO指導者となり、NATOのどの国よりも多くの事務総長を擁することになる。

 

ストルテンベルグ首相は6月26日(水曜日)、後任について次のように述べた。

 

「マークは真の大西洋主義者であり、強力なリーダーであり、合意形成者である。NATOを強化していく上で、彼の成功を祈っている。私はNATOを良い手に委ねていると確信している」


実際、ルッテはまぎれもなく欧州中道・グローバリストのエリート経営者層の一員であり、オランダ首相として欧州のアジェンダを選挙民の限界ギリギリまで追求した一方で、次期米大統領になるかもしれない人物と仲の良い「トランプのささやき屋」とも評価されている。既報の通り。


2人の政治的見解は一致しないかもしれないが、ルッテは過去にトランプに対して外交的で、他の欧州首脳がトランプ前大統領を批判し続けていることをたしなめたこともある。


2019年、ルッテは、NATOのような組織に対するトランプの批判に目を丸くする「白ワインを飲むエリート」たちに苛立ちを感じると述べ、大統領がNATOに問題があり、改善する必要があると指摘したのは正しかったと語った。

 

トランプ大統領の最新のNATO発言に、コメンテーターが頭を抱えるというニュースが繰り返される中、当時の報道では、地に足の着いた指導者たちは「真剣に受け止めるべきだが、文字通りの意味ではない」と指摘していた。

しかし、ルッテ首相は「トランプ大統領について不平を言ったり、泣き言を言ったり、口うるさく言うのはやめるべきだ」と述べていた。


ルッテ首相は非常に長くオランダ首相を務めており、2023年11月に党が敗北を喫した後も世話役として首相職にとどまっている。

 

反移民・反イスラム主義のゲルト・ウィルダース党首の右派ポピュリズムへのシフトは、当時彼によって「メガ勝利」と称賛された。

 

オランダの選挙の常として、勝利した政党連合は7ヶ月経った今も新政権樹立に向けて動いている。

 

ルッテのグローバリスト的な国境開放政策を拒否するウィルダース自由党が第一党になっただけでなく、彼のユーログリーン政策を拒否するオランダの新農民党も大きな役割を果たしている。


ウクライナ戦争は、NATOが首脳を交代させる際の第一の議題であり続けており、ルッテの選出は、同国を同盟に吸収するというNATOの長年の意向に変更がないことを明確に示すものだ。

 

ルッテはオランダ政界のトップとして、ウクライナ空軍のために自国のF16戦闘機を引き渡すなど、ウクライナの最重要支援者である。


ゼレンスキー、オランダ首相との会談後、オランダがF-16戦闘機の全艦隊を派遣すると主張

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- ブライトバート・ロンドン (@BreitbartLondon) 2023年8月20日