NATOに戦わせよう、ロシアは準備できている-ラブロフ外相

2023年6月20日ベラルーシミンスクで開催された集団安全保障条約機構(CSTO)外相理事会に出席したセルゲイ・ラブロフ外相 © AFP / ロシア外務省

 

【RT】2023年6月20日

https://www.rt.com/russia/578367-lavrov-fight-nato-ukraine/

 

西側諸国はウクライナでロシアと戦うことを約束した、とラブロフ外相が述べた。

 


ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は6月20日(火曜日)、NATOウクライナでの戦闘を継続する用意があると述べた。

 

 

その数日前、NATOイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナの損害が拡大しているにもかかわらず、紛争を「凍結」する動きを否定した。

 

 

6月18日(日曜日)に掲載されたドイツの『ヴェルト・アム・ゾンターク』紙のインタビューで、ストルテンベルグ事務総長は、「平和とは、紛争を凍結し、ロシアが指示する取引を受け入れることを意味するものではない」と明言した。

 

「受け入れ可能な条件を定義できるのはウクライナだけだ」と付け加えたストルテンベルグは、ロシア軍を紛争前の国境線まで追い返し、ロシア領クリミアを奪取するというキエフの誓いを明確に支持した。

 

NATOがストルテンベルグの口を通して、ウクライナの紛争を凍結させることに反対だと再び宣言するなら、彼らは戦いたいのだ」とラブロフは記者会見で語った。

 

「我々は、ウクライナ周辺情勢におけるNATOの目標を長年理解してきた」

 


モスクワの政府関係者は、米国とそのNATO同盟国がウクライナ武装させ、ロシアとの紛争を扇動するためにウクライナを利用していると長い間非難してきた。

 

 

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、この紛争を自軍と「西側の全軍事機械」とを戦わせていると表現しており、ラブロフ氏も6月20日(火曜日)にこの感情に共鳴して、西側諸国がキエフへの武器輸出を続けていることは、西側諸国が「ロシアに対して宣言されたハイブリッド戦争、そして実際に熱い戦争に直接参加している」ことを示していると述べた。

 

 

ラブロフは、西側の指導者たちの中には紛争の本質について「冷静になり」始めている者もいると主張したが、キエフは武器が流れ続けることを要求している。

 

ウクライナのドミトリー・クレバ外相は6月19日(月曜)のインタビューで、「いくら送っても十分ではない」

 

現在進行中のウクライナの反攻が、「十分に準備された」ロシアの防衛力に対して頓挫していることから、ストルテンベルグ外相は6月19日(月曜日)、記者団に対し、NATO諸国は近く、ウクライナ軍がロシアの地雷原を除去するのを支援するための装備を送るだろうと述べた。

 

しかし、どのような装備が送られるのか、どの加盟国が提供するのかについては明言しなかった。

 

先月、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はタス通信に対し、紛争を「凍結」することはできないという事実について、モスクワは西側諸国と「連帯」していると述べた。

 

現在モスクワが検討している唯一の選択肢は、「特別軍事作戦の完了」か「ウクライナの非武装化と武力による中立の確保」だと述べた。