【America First Report】ランス・D・ジョンソン、NATURAL NEWS 2024年4月27日
アメリカの医療システムで最も見過ごされている経済的負担のひとつは、不法移民から直接請求される未払い医療費である。
不法入国者は2023年に320万人を超え、過去最高を記録した。
税関・国境警備局のデータによると、不法滞在外国人の逮捕数は2019年以降、約3倍に増加している。
これらの不法入国者は、しばしば深刻な医療ニーズを持ちながら、経済的資源をほとんど持たない人々である。
不法移民は州のメディケイド・プログラムに負担をかけ、持続不可能なペースで慈善団体を使い果たしている。
不法移民は、すでに崩壊しつつある医療制度に何十億ドルもの医療費未払いをもたらす。
毎年、何万人もの不法移民が、感染症や慢性疾患、障害の治療を求めてアメリカの病院に押し寄せている。
実際、アメリカの病院全体では、不法移民から直接請求される未払い医療費のために、年間数十億ドルの損失を被っている。このような医療費の未払いが、医療費全体を押し上げ、そのコストは最終的に、医療費を支払うのがやっとのアメリカ人に転嫁されるのである。
国土安全保障に関する下院委員会の新しい報告書によると、米国は米国国境での不法侵入のために年間4510億ドルを費やしている。報告書によれば、この年間コストのかなりの部分が、不法移民の医療費未払いによるものだという。
ほとんどの不法移民は医療保険に加入しておらず、病院の割引や民間の慈善事業、政府の福祉プログラムに頼っている。
州のメディケイド・プログラムは、アメリカ人の健康保険料と控除額を押し上げるだけの予期せぬコストを吸収している。例えば、デンバーヘルスは2023年に約8,000人の不法移民にサービスを提供した。
これらの不法入国者は、その年に市の医療システムをおよそ2万回利用した。不法入国者がメディケイドの受給資格を得れば、ちょっとしたことで頻繁に制度を利用する傾向が強くなる。
そのため、アメリカ人は予約を取るのが難しくなり、病院での待ち時間が長くなる。アメリカの医療制度とそれに付随する福祉プログラムは、流入する人々と彼らがもたらす医療問題を吸収するようには設計されていない。
サンクチュアリ・シティは、不法入国者の何万という医療受診を吸収し、アメリカ人の待ち時間の長期化とコスト増につながっている。
議会の報告書によれば、2021会計年度の「不法滞在外国人に対する緊急サービス」にかかるメディケイドの総費用は70億ドルを超える。
デンバーヘルス広報担当のデーン・ローパー氏によると、2023年の非代償医療費の請求総額は1億4000万ドルである。
補償されない医療費は、デンバーの医療システム全体で近年急速に増加している。2020年の補償外医療費は6000万ドルだった。その2年後には倍増し、1億2000万ドルになった。
「私たちがずっと強調しようとしてきたのは、医療費を支払えない新移民の流入に対して医療サービスを提供することは、すでに大きな補償なし医療負担にさらなる負担を強いているということです」とローパー氏は言う。
「早急に対処すべき問題です」
合法的な市民であろうとなかろうと、誰の医療ニーズにも対応することが財政的に不可能になる前に、地方政府、州政府、連邦政府が関与し、新たな不法移民集団のニーズに対処するべきだとローパー氏は提唱する。
カリフォルニア州では最近、議員たちが州内のすべての不法移民に対する医療費無料化を承認し、問題を悪化させた。この新法により、納税者の負担は年間60億ドルに上ると予測されている。不法移民の多くは、未治療の健康問題を抱えている。
アリゾナとメキシコの国境に位置するユマ地域医療センターのロバート・トレンシェル最高経営責任者（CEO）によれば、不法移民の治療費は平均的なアメリカ人の3倍かかることが多いという。
トレンシェル医師は昨年の議会公聴会で、「（不法）移民の中には軽症でやってくる者もいますが、その多くは重大な病気を抱えてやってくるのです」と語っている。
透析、心臓カテーテル治療、心臓手術が必要な移民患者もいます。多くは重病です。
不法入国者の中には、安全に退院できるようになるまで60日以上もICUで過ごす者もいる。
不法移民の問題を根本から解決しなければ、その人道的影響は医療へのアクセスを阻害し続け、アメリカ人の医療費を押し上げることになる。
